奥村展征

奥村展征 (おくむら のぶゆき)

奥村展征は1995年5月26日生まれ、滋賀県湖南市育ちの元プロ野球内野手です。彼は右投げ左打ちの選手で、コーチとしても活動しています。

経歴

プロ入り前

奥村は小学校1年生の頃から野球を始め、地元の「三雲東スポーツ少年団」で技術を磨きました。中学校では「リトルシニア草津パンサーズ」に所属し、同級生には西村凌がいます。その後、高校は日本大学山形高校に進学し、1年生の頃から二塁手として活躍。3年時には主将となり、第95回全国選手権大会への出場を果たしました。この大会で彼は4試合で4番遊撃手として出場し、11打数3安打を記録。特に日大三高との試合では本塁打を放ち、その打撃力を証明しました。また、18Uワールドカップにも日本代表として出場し、適時打を記録しました。高校時代の最後の試合でも本塁打を打ち、印象的な選手生活の締めくくりとなりました。

プロ入り

2013年のドラフトで読売ジャイアンツから4位指名を受けて入団。契約金は4000万円で、年俸は540万円でした。巨人での背番号は91となりました。

巨人時代

ルーキーイヤーの2014年、彼はイースタン・リーグでの試合に86試合出場し、主に二塁手として2本塁打を放ちました。しかし、プロ初年度としては課題が残る成績でした。

ヤクルト時代

2015年には東京ヤクルトスワローズに移籍。移籍の際には19歳という若さで人的補償の対象となりました。初年度は腰痛により出場機会が限られ、2016年には一軍初出場を果たしましたものの、打撃成績は振るわず。また、2017年にはようやく一軍に定着し、初安打を記録。2018年には待望の一軍初本塁打を放ち、チームの勝利に貢献しました。

しかし、2020年からは怪我に悩まされ、2021年には出場機会が減少。2022年には43試合に出場し、持ち味を発揮して少しずつ復調の兆しを見せました。

現役引退

2023年10月に戦力外通告を受け、11月には自身の故郷滋賀県を思い出深く語りながら現役を引退する意思を表明しました。

引退後の活動

引退後、2024年からは東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍内野守備走塁コーチとして新たなキャリアをスタートさせることが発表されました。

選手としての特徴

堅実な守備と俊足が彼の最大の武器であり、50m走は6秒0、一塁到達は4.2秒前後という俊敏性を持っていました。打撃面でも高いミート力を誇り、自らの全力プレーをモットーにしていました。明るく元気な人柄で、チームを鼓舞する存在でもありました。

家族と人脈

彼の祖父や実父もスポーツ界で影響力を持つ人物で、父は本格的な野球キャリアを経て母校甲西高校で監督を務めました。奥村も尊敬するチームメイトや指導者と強い絆を持つ選手として知られています。

今後のコーチとしての活動に期待が寄せられています。

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