奥田実里

奥田 実里

奥田 実里（おくだ みのり）は、1987年7月1日に大阪府で生まれた、かつて日本の女子プロ野球リーグでプレーした選手です。内野手、外野手を務め、右投げ右打ちでした。

若年期と学生時代の歩み

奥田が野球を始めたのは、小学3年生の時でした。兄が所属していたボーイズリーグに入団したことがきっかけで、野球の楽しさに触れます。その後、高校は大阪女子学園高等学校に進学し、野球ではなくソフトボール部で汗を流しました。大学は中京女子大学（現在の至学館大学）に進み、再び硬式野球の世界へ。大学時代にはチームのキャプテンを務め、リーダーシップを発揮します。大学の1年先輩には、後にプロの世界でチームメイトとなる深澤美和がいました。奥田がキャプテンを務めたのは、大学が男女共学化に伴い校名変更される前の、中京女子大学としての最後の代でした。

プロ野球選手への道

大学4年生だった2009年、奥田はプロ野球選手になることを志し、プロ志望届を提出します。同年11月には、日本女子プロ野球機構が実施した第1回の合同トライアウトに挑戦し、見事に合格を果たしました。そして12月に行われたドラフト会議で、兵庫スイングスマイリーズへの加入が正式に決定。彼女は、日本女子プロ野球リーグの歴史的な第1期生として、プロの舞台に立つことになりました。

プロでのキャリアと引退

兵庫スイングスマイリーズでは、プロ入り後の2010年から2012年までプレーしました。背番号は「21」でした。2013年シーズンからは、リーグ再編成に伴い設立された新球団、イースト・アストライアへ移籍。新たな環境でプレーを続け、このシーズンの背番号は「25」となりました。しかし、同年10月、奥田は2013年シーズン限りでの現役引退を発表。プロ野球選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

人物像とニックネーム

奥田実里には、チームメイトやファンから様々なニックネームで呼ばれていました。代表的なものとして、「おっくー」、「たみお」、「たーみー」、「みのちゃん」などがあります。特に「たみお」や「たーみー」といったニックネームは、その苗字が日本の著名なミュージシャンである奥田民生と同姓であることに由来しており、親しみやすい人柄がうかがえます。

プレー情報と足跡

プロ選手としては、内野手と外野手の両ポジションを守ることができ、チーム事情に合わせて柔軟に対応しました。右投げ右打ちのプレースタイルでした。残念ながら、詳細な年度別打撃成績は公開されていませんが、プロ野球の黎明期を支えた選手の一人として、女子野球の発展に貢献しました。

学生時代から野球に打ち込み、プロの世界で数年間プレーした奥田実里は、女子野球の普及と発展に貢献した選手としてその名を残しています。

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背番号

21 （2010年 - 2012年、兵庫）
25 （2013年、イースト）

関連情報

[外部リンク] イースト・アストライア 公式ブログ「奥田実里」
[外部リンク] 兵庫スイングスマイリーズ 公式ブログ「奥田実里」

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