女性映画ジャーナリスト同盟

女性映画ジャーナリスト同盟（AWFJ）

2006年に設立された女性映画ジャーナリスト同盟（Alliance of Women Film Journalists, AWFJ）は、ニューヨークを拠点とする非営利団体です。映画業界で活躍する女性、そして女性を題材とした作品を支援することを目的として活動しています。

AWFJは、出版、放送、デジタルメディアなど多様な分野で活躍する84名の女性批評家、ジャーナリスト、作家から構成されています。英国映画協会はAWFJを「女性による、女性に関する映画を支援する団体」として紹介しており、その活動は国際的に高く評価されています。

EDA賞：AWFJを代表する映画賞

AWFJが2007年に創設したEDA賞は、会員の投票によってその年の優秀作品とワースト作品を選出、表彰する映画賞です。賞の名前は、AWFJの創設者であるジェニファー・メリンの母親であり、女優として活躍したイーダ・レイス・メリン（Eda Reiss Merin）に由来しています。「Excellent Dynamic Activism」の頭文字をとったものという説明もあります。

EDA賞の受賞結果は、タイム誌、USAトゥデイ、バラエティ誌などの主要メディアで報道され、ニューヨーク・タイムズの「映画賞リスト」にも掲載されるなど、アメリカ合衆国における主要な映画賞の一つとして広く認知されています。メディア報道では「女性映画ジャーナリスト同盟賞(Alliance of Women Film Journalists Awards)」と呼ばれることも多いです。

2007年には、アメリカン・フィルム・インスティチュートが「アメリカ映画ベスト100（10周年エディション）」を発表したことに合わせて、AWFJも独自の「ベスト100作品」を発表するなど、映画界に大きな影響を与えています。

AWFJの活動と意義

AWFJはEDA賞以外にも様々な活動を通じて、映画業界における女性の地位向上と多様な表現の促進に貢献しています。会員による映画批評は、女性の視点を取り入れた独自の切り口で注目を集め、映画産業全体に新たな視点を提供しています。

AWFJの活動は、単なる映画賞の選考にとどまらず、女性クリエイターの育成支援、女性が活躍しやすい映画業界の醸成など、多岐にわたります。女性の視点を取り入れた映画批評や賞選考は、映画産業の多様化に貢献し、より包括的で豊かな映画文化の創造に繋がっています。

まとめ

女性映画ジャーナリスト同盟は、映画業界における女性の存在感を高め、質の高い映画制作を促進する上で重要な役割を果たしています。EDA賞をはじめとするAWFJの活動は、映画界の多様化に貢献し、より多くの女性が映画制作に参加できる環境を作る上で不可欠な存在となっています。今後の活動にも期待が高まります。

もう一度検索