女流名人戦 (囲碁)

女流名人戦博多・カマチ杯について

女流名人戦博多・カマチ杯は、1988年に創設された女流棋士による囲碁の棋戦です。この大会は日本棋院および関西棋院に所属する女性棋士が参加します。女流棋戦の中では、1982年に設立された女流本因坊戦に次いで長い歴史を持ち、2021年から新体制で再開されました。

大会の歴史と変遷

女流名人戦という名の囲碁棋戦は、1973年から1975年にも存在しましたが、現在の大会とは直接的な関連はありません。現在の女流名人戦博多・カマチ杯は、初期の20回までは夕刊フジが主催し、その後の21期から31期までの間は産経新聞が運営を担当していました。2019年には産経新聞社が主催から撤退し、2020年はスポンサー不足により開催されませんでしたが、翌2021年から新たに巨樹の会によるスポンサーシップで再開されました。この結果、博多・カマチ杯は新たに女流名人戦の称号が付けられることになりました。

主催と協賛

現在は、日本棋院が主催し、協賛には巨樹の会、トータル・メディカルサービス、およびコニカミノルタジャパンなどが参加しています。また、関西棋院やキヤノンメディカルシステムズも協力しているため、高いレベルの運営が期待されています。

賞金と名誉の資格

優勝者には700万円の賞金が贈られますが、これは2012年までは510万円、2013年から2016年は500万円、そして2017年から2019年は350万円と、年々変動がありました。女流名人戦の勝者は名流棋士の称号を得るだけでなく、5連覇を達成すれば名誉女流名人の資格も与えられます。著名な棋士には謝依旻と藤沢里菜がいます。

実施方式の変化

最初の2期はスイス方式トーナメントで行われ、予選にアマチュア棋士も参加しました。しかし、第3期からは16名による敗者復活トーナメントが採用され、さらに第21期から29期にかけてリーグ戦方式が導入されました。このシステムでは、リーグの優勝者が挑戦手合に進出できますが、上位4名が残留する形に変わります。

近年の方式と今後の展望

第30期と31期では、再びトーナメント戦へと戻りましたが、第32期以降は再びリーグ戦が採用されています。また、女流名人戦のための挑戦手合は三番勝負制で、持ち時間も変動があります。リーグ戦は第21期から実施されており、様々な棋士がタイトル挑戦権を求めて戦っています。

旧女流名人戦

かつてはNTV女流名人戦とも呼ばれ、1973年から1975年の間に行われていました。主催は日本テレビで、木谷禮子などが優勝を争った歴史がありますが、現在の女流名人戦とは異なる位置付けです。

最後に

女流名人戦博多・カマチ杯は、囲碁界において重要な位置を占める大会であり、女性棋士たちの活躍の場として大いに期待されています。今後も多くの棋士の参加を呼びかけ、さらなる発展を遂げることが期待されます。

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