女豹 灼熱のスナイパー

『女豹 灼熱のスナイパー』（めひょう しゃくねつのスナイパー）は、1996年に製作された日本のオリジナルビデオ（OV）作品です。松生秀二が監督を務めた本作は、南国の楽園として知られるパラオを舞台に、官能的な要素とスリリングな展開が融合したスーパーアクション作品として位置づけられています。

物語の舞台となるのは、美しい自然が広がるパラオ。この地を背景に、主人公が様々な困難や陰謀に立ち向かう姿が描かれます。本作の大きな特徴の一つとして、主演を務めた葉多朋子が、ヒロインであるリカという役柄を通して、自身にとって初となるベッドシーンやレズシーンといった身体的な表現に果敢に挑んでいる点が挙げられます。これにより、作品の持つ官能的な側面がより強調されています。

主要なキャストとしては、射撃の腕が立つ主人公・リカを葉多朋子が演じています。リカの婚約者である木村タカオ役には池田政典がキャスティングされており、彼はパラオでのリゾート開発に関わる人物として登場します。タカオの同僚である原田トオル役は薬丸裕英が担当。そして、パラオの裏社会を牛耳る日本人実業家・竹内役には鹿内孝が出演し、物語における重要な悪役の一人を担っています。竹内の愛人であり、両性愛者であるクミ役は栗原みなみが演じ、作品に彩りを加えています。

その他、日本を代表する大企業「シバヤマ建設」の幹部として根上淳が特別出演しているほか、パラオの警察署長を三夏伸が、ヘロインの売人である倉島を田島基吉が演じるなど、個性豊かな俳優陣が脇を固めています。竹内の側近役できくち英一、パラオの警察官役で東孝之、竹内の手下として中村嘉夫、吉田徳和、プレジャーボート船員役で栗原智紀、さらにリカの同僚役で荒川亜由と白鳥幸江も出演しています。

本作のスタッフ陣も多彩です。監督の松生秀二のもと、企画には山崎健一と宇都宮弘之（にっかつビデオ）が名を連ねています。プロデューサーは高橋利雄、脚本は田部俊行が担当しました。音楽は辻久也が手掛け、映像面では撮影を下元哲、編集を金子尚樹（J.S.E）が担当しています。助監督兼制作担当は芝山隆二、キャスティングプロデューサーは柳一誠、音楽ディレクターは長岡忠治が務めました。アクションシーンにリアリティを与えるガンエフェクトは大下雄二が担当しています。制作進行は池ノ上文太と松村浩市、制作協力はフューチャープロモーションが行いました。

作品を彩る楽曲として、エンディングテーマ曲「Makin' Love」と挿入歌「True love in your dream」があり、いずれもNat'sが歌唱しています。エンディングテーマ曲の作詞作曲は辻久也、編曲は長岡忠治によるものです。

ソフトとしては、1996年9月6日にVHS形式でリリースされました。この作品は、当時のオリジナルビデオ市場において、南国を舞台にしたアクションと官能描写を組み合わせた作品として注目を集めました。

『女豹 灼熱のスナイパー』は、日本映画データベースやallcinemaなどの外部データベースでも情報が参照可能です。

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