奴隷天国

エレファントカシマシの6thアルバム『奴隷天国』は、1994年にリリースされました。前作『エレファントカシマシ5』から約1年ぶりの作品です。

発売当時のキャッチコピーは「ここまで言われても、誰も怒らないんだろうなあ。」というもので、社会に対する痛烈なメッセージが込められていることを示唆していました。

他のエピック在籍時のオリジナルアルバム6枚が通常販売されていたのに対し、本作は理由が明かされないまま廃盤となっていました。2009年9月30日にソニー・ミュージックダイレクトから再発されましたが、その際も廃盤の理由は明らかにされませんでした。この経緯から、ファンの間では伝説的なアルバムとして語られています。

収録曲は以下の通りです。

1. 奴隷天国 (4:22)
7thシングル曲。
2. 太陽の季節 (4:43)
3. 絶交の歌 (4:37)
4. おまえはどこだ (4:23)
5. 日曜日（調子はどうだ） (3:40)
7thシングル「奴隷天国」のカップリング曲。
6. 浮世の姿 (4:01)
7. 果てしなき日々 (4:48)
8. いつものとおり (5:05)
9. 道 (7:02)
10. 寒き夜 (4:18)
「浮世の夢」に収録の、「冬の夜」の続編。


全曲、宮本浩次が作詞・作曲を手掛け、エレファントカシマシが編曲を担当しています。

特に「奴隷天国」は、バンドの代表曲の一つとして知られ、ライブでも頻繁に演奏されています。社会の矛盾や人間の葛藤を描いた歌詞と、激しい演奏が特徴です。「日曜日（調子はどうだ）」は、憂鬱な気分を歌った楽曲で、多くの共感を呼んでいます。

「寒き夜」は、ミニアルバム『浮世の夢』に収録されている「冬の夜」の続編にあたる楽曲であり、こちらもファンには人気の曲です。

『奴隷天国』は、エレファントカシマシの音楽性を深く理解する上で欠かせない作品と言えるでしょう。メッセージ性の強い歌詞と、バンドの熱い演奏が、聴く者の心を揺さぶります。

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