好きな時に跳べ!

アルバム『好きな時に跳べ!』について

『好きな時に跳べ!』は、SIONが2001年6月16日に東芝EMI / EASTWORLDからリリースした14枚目のオリジナルアルバムです。このアルバムは、彼の前作『DISCHARAGE』から1年8か月ぶりに発表されたもので、SIONの音楽的進化を感じることができる作品となっています。

構成と収録曲

本アルバムには全10曲が収録されており、すべての楽曲はSION自身が作詞・作曲を手掛けています。このアルバムの中でも特に注目すべきは、シングルとしてリリースされた「Near」をアレンジした楽曲です。この曲はアニメ「NieA_7」のオープニングテーマとして使用されており、アルバム収録の際に新たな息吹を吹き込まれています。

収録楽曲一覧

1. 足りない数ばかり数えてる (4:20)
2. あまった優しさ (4:00)
3. 変わらない朝に (5:03)
4. 逢いたがる (3:53)
5. 砂の城 (3:38)
6. ここまでおいで (NY ALTERNATIVE VERSION) (5:09)
7. 慰められてもいいのかよ (3:51)
8. カラカラ (4:31)
9. 星・上を向いて行かなきゃな (4:46)
10. 風邪 (6:59)

これらの楽曲は、SIONの独自の視点や感情が色濃く表現されており、聴く者に強い印象を残すものばかりです。特に「ここまでおいで」はニューヨークでのセッションバージョンとして収録されており、異なるアプローチが感じられます。

参加したミュージシャン

本アルバムには、SION以外にも多くの才能あるミュージシャンが参加しています。日本のセッションメンバーには、松田文（ギター）、藤井一彦（ギター）、井上富雄（ベース）などが名を連ねており、各々がSIONの楽曲に新たな風を吹き込んでいます。ドラムやパーカッションには池畑潤二や三沢泉が参加し、リズムセクションに厚みを持たせています。

さらに、アメリカのセッションでは、J.T. Lewis（ドラム）、Greg Cohen（ベース）などが参加し、より多様な音楽的アプローチが実現されています。特に目を引くのは、Mark Ribot（ギター、コーラス）の存在で、彼のギターワークはSIONの楽曲に独自の魅力を加えています。その他にも、オルガンを担当したJohn MedeskiやサックスプレイヤーNed Rothenbergの参加もあり、サウンドに深みを与えています。

音楽的特徴

『好きな時に跳べ!』は、SIONの個性的な歌声とシンプルかつ力強いメロディが特徴的です。また、各楽曲ごとに異なるテイストのアレンジが施されており、聴き手を飽きさせることがありません。リスナーは、楽曲ごとの変化を楽しむことができ、アルバム全体を通して一貫したテーマや感情が見え隠れするのが魅力です。

この作品は、SIONの音楽キャリアの中でも特に重要な位置づけを持つアルバムであり、彼の音楽的成長を象徴するような一枚として評価されています。ファンにとっては必聴のアルバムと言えるでしょう。

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