妙高杉ノ原スキー場

妙高杉ノ原スキー場

新潟県妙高市杉野沢に位置する妙高杉ノ原スキー場は、妙高山の山麓に広がる壮大なスケールを持つスキー場です。その運営は株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドが行っています。

ゲレンデの特徴

このスキー場は、大きく「杉ノ原ゾーン」と「三田原ゾーン」の二つのエリアに分かれており、それぞれ上部と下部で連結しています。

杉ノ原ゾーンでは、全長3000メートルを超えるロングゴンドラを利用した、変化に富んだ爽快なロングクルージングが満喫できます。一方、三田原ゾーンも、フード付きの長距離クワッドリフトを主体としたロング滑走が可能で、特に幅300メートルにも及ぶ広大な一枚バーンは多くのスキーヤー・スノーボーダーを魅了します。

このスキー場の最大の特色は、標高差1124メートル、そして最長滑走距離8500メートルという圧倒的な規模で実現するロングクルージングにあります。山頂からの滑走は、まさに圧巻の一言です。

ゲレンデからは、眼前に野尻湖や斑尾山、志賀高原、菅平高原といった名だたる山々や湖が広がり、遠方には谷川連峰、八ヶ岳、さらには遥か彼方に富士山のシルエットまでを望むことができる、素晴らしい眺望が魅力です。

コースレイアウト

妙高杉ノ原スキー場には、初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースが配置されています。

杉ノ原ゾーン

A1 白樺コース（初級）
C1 ブナの木コースR（初級）
B1 ファミリーRコース（初級）
A3 ジャイアントコース（中級）
A5 ダウンヒルコース（中級）
A4 しなの木コース（中級）
D2 パーク連絡（初級）
D3 三田原連絡ビギナーライン（初級）

三田原ゾーン

D1 パノラマゲレンデ上部（初級）
D4, D5 ダイナミックコースA（上部）B（下部）（中級）
E1 しゃくなげコース（中級）
E2 スーパージャイアントコース（上級）
E3 スーパーモーグルコース（上級）
B2 パノラマゲレンデ下部（初級）
A2 杉ノ原連絡コース（初級）

施設・設備

スキー場内には、快適な一日をサポートする施設が整備されています。中心となるスキーセンターやレストハウスでは、リフト券販売、更衣室、トイレ、コインロッカー、無料休憩所、レストラン、売店、レンタル、スクール受付などが利用可能です。

駐車場は、杉ノ原ゴンドラ山麓駅付近に用意されています。駐車料金は、2021年現在、平日およびシーズン終盤は無料、土日祝日および年末年始は普通車500円となっています。

主要な索道（リフト・ゴンドラ）は以下の通りです。

A 杉ノ原ゴンドラ：全長3,074m（1997年12月運行開始）
B 杉ノ原第1ロマンスリフト：全長1,047m（1981年12月運行開始）
C 杉ノ原第2ロマンスリフト：全長856m（1976年12月運行開始）
三田原第2高速リフト：全長1,774m（1988年12月運行開始）
E 三田原第3高速リフト：全長1,726m（1991年12月運行開始）

なお、三田原第1高速リフト（全長2,159m、1987年12月運行開始）および三田原第1ロマンスリフト（全長894m、1991年12月運行開始）は現在休止中です。

歴史

妙高杉ノ原スキー場の歴史は、1964年（昭和39年）に泰生観光株式会社によって開設された妙高国際スキー場（現在の三田原ゾーン）に始まります。その後、1966年（昭和41年）に泰生観光が経営破綻し、運営は国土計画に移管されました。

1976年（昭和51年）12月には、国土計画により現在の杉ノ原ゾーンにあたるスキー場が一部オープンしました。当初はリフト1基のみで、二つのエリアの連結はありませんでしたが、1979年（昭和54年）12月に全面開業に至りました。

近年の動きとしては、2009-2010シーズンから三田原第1高速リフトが休止となり、2015-2016シーズンには三田原連絡ビギナーラインが新設されました。また、2021-2022シーズンからは、リフトやコースに英字・数字による識別記号が導入され、一部コース名称の変更も行われています。

アクセス

スキー場へは、杉野沢温泉からのアクセスが便利です。温泉街の宿泊施設が集まるエリアからは、ゴンドラ山麓駅まで約1kmの距離がありますが、宿泊者向けに温泉街とゲレンデを結ぶ無料のリフトが運行されており、アクセス手段として案内されています。詳細は杉野沢温泉のアクセス情報を参照してください。

もう一度検索