姫路信用金庫

姫路信用金庫：地域とともに歩む100年超の歴史

姫路信用金庫は、兵庫県姫路市に本店を置く信用金庫です。愛称は「姫信」として親しまれており、姫路地区を中心に、神戸・明石地区など兵庫県南部で幅広く事業を展開しています。播州信用金庫や兵庫信用金庫と共に、姫路に本店を置く信用金庫として、全国でも特に長い歴史を誇り、2010年には創立100周年を迎えました。

1910年（明治43年）の有限責任姫路信用組合設立以来、他信用金庫との合併をせず、独自の道を歩み、現在の規模を築き上げてきました。その歴史は、産業組合法、市街地信用組合法、中小企業等協同組合法、そして信用金庫法といった法改正を乗り越え、常に時代の変化に対応してきた証と言えるでしょう。2002年には関西西宮信用金庫から事業の一部を譲受けるなど、積極的な経営姿勢も特徴です。2005年には兵庫県立大学と産学連携協定を結び、地域社会への貢献にも力を入れています。

社章と二光神社：姫路信用金庫の象徴

姫路信用金庫の本店屋上には、二光神社と呼ばれる祠があります。天照皇大神と明治天皇を祭神として祀っており、社章のデザインにも深く関わっています。社章は2つの菱を組み合わせたもので、ダイヤモンドの光を象徴しています。この「二光」という名称が、二光神社の名前の由来となっています。また、菱形は姫信の頭文字「ヒ・シ」を意味しており、デザインと名称の両面で、信用金庫のアイデンティティを表現しています。

地域社会への貢献：文化活動と産学連携

姫路信用金庫は、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。代表的な活動として、地元出身の詩人・有本芳水を顕彰する「有本芳水賞」があります。姫路市の小学生を対象とした公募展で、受賞作品は記念詩集としてまとめられます。

また、「ひめしん文化会」では、有本芳水賞の運営に加え、伊藤太一氏デザインのカレンダー作成なども行っています。女性社員が中心となって運営されている点が特徴です。さらに、「ひめしん美術展」では、姫路信用金庫美術部員の作品に加え、地元在住の作家による作品も展示され、イーグレひめじ姫路市民ギャラリーなどを会場として利用しています。

優秀な大学生を支援する「三宅正太郎育英会」も、姫路信用金庫の社会貢献活動の一環です。

活気あふれる社内活動：課外活動

社内には美術部、陸上部、野球部、卓球部、テニス部、バレーボール部、珠算部、サッカー部など、様々な課外活動部が設立されており、社員間の親睦を深め、活気ある職場環境を醸成しています。美術部は昭和52年設立以来、美術展や油絵創作会、写生会、美術鑑賞会など、活発な活動を展開しています。

未来への展望：産学連携と持続可能な発展

兵庫県立大学との産学連携や、はりま産学交流会への参加など、姫路信用金庫は大学との連携を通して、地域社会の活性化に貢献しています。これらの活動を通して、信用金庫としての役割を積極的に果たし、地域社会の発展に貢献していくことを目指しています。100年を超える歴史と伝統を礎に、姫路信用金庫はこれからも地域社会と共に発展していくことでしょう。

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