姫路北バイパス

姫路北バイパス

姫路北バイパス（ひめじきたバイパス）は、兵庫県姫路市に位置する国道29号の重要なバイパスです。この道路は、姫路市の相野から林田町六九谷までの約6.2kmにわたって整備されており、交通の円滑化を図るために設計されています。

開通と交通改善

このバイパスの先行整備区間である相野ランプから下伊勢ランプ間の1.5kmが、2011年3月27日に暫定2車線で開通しました。この開通により、国道29号の石倉交差点での渋滞の緩和が期待されています。その後も、「国道29号改良及び姫路北バイパス建設促進協議会」の活動により、残りの区間の整備が進められています。

道路の規格

姫路北バイパスは、第1種第3級および第3種第1級の道路規格に位置づけられており、一部区間は自動車専用道路として整備されています。具体的には、相野ランプから石倉ランプは自動車専用道路に該当し、緑色の道路標識が付けられています。その最高速度は70km/hに設定されています。一方、石倉ランプから下伊勢ランプは通常の道路であり、青色の標識が用いられていますが、交通の安全性を考慮して、こちらも最高速度は70km/hです。これは歩道が整備されておらず、歩行者や自転車、原付車両が通行できないためです。

道路幅員は、全体で25.0mから20.5mの幅があり、車線数は4車線（暫定2車線）で構成されています。設計速度は80km/hまたは60km/hであり、計画交通量は13,300台から33,300台の日平均が見込まれています。事業費はおおよそ250億円に達します。

沿革と主要な年表

姫路北バイパスの建設は、1990年に都市計画が決定された後、1996年から用地の買収が始まり、2002年に施工が開始されました。そして、2010年9月27日には石倉トンネルが貫通し、2011年には相野から下伊勢間の開通を迎えました。2015年には、従来の現道区間が兵庫県の管理となり、兵庫県道724号姫路新宮線として管理が行われることとなりました。

接続道路

姫路北バイパスは、周辺の重要な道路とも接続しています。国道29号や姫路西バイパス、さらに山陽自動車道の山陽姫路西ICを含む数多くの道路と接続しているため、交通の便が大幅に向上しています。また、兵庫県道435号上伊勢誉田線や兵庫県道724号姫路新宮線も接続しています。

交通管理

このバイパスの全線は、兵庫県警察高速道路交通警察隊姫路西分駐隊が管轄しており、安全な交通を維持しています。

姫路北バイパスは、地域の交通改善や渋滞緩和に大きく寄与するインフラです。周辺地域の発展に寄与し続ける重要な役割を担う道路となっていることを理解することが重要です。

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