姶良市立新留小学校

姶良市立新留小学校は、鹿児島県姶良市蒲生町白男に位置していた公立小学校です。2007年3月、最後の卒業生3名が巣立ち、在籍児童がいなくなったことで休校となりました。その後、2020年9月1日をもって、その長い歴史に幕を下ろしました。

沿革

新留小学校の始まりは、楠田小学校新留分教場として設立されたことに遡ります。1901年、楠田小学校が火災で焼失。翌年には白男尋常小学校として移転再建され、その分教場となりました。当時、学校の場所が地域の端に偏っていたため、不便を解消するために現在地への移転が決定。1909年6月に新校舎が完成し、同年9月30日に開校式が行われ、新留尋常小学校として独立を果たしました。

1941年4月には新留国民学校と改称。1945年3月には高等科が設置されました。戦後の学制改革により、1947年4月には蒲生町立新留小学校として新たなスタートを切りました。しかし、時代の流れには抗えず、2007年3月に最後の児童が卒業し、休校となりました。

年表

分教場としての創設年：不明
1902年（明治35年）：楠田小学校の移転に伴い、白男尋常小学校新留分教場となる。
1908年（明治41年）7月1日：独立小学校としての認可を得る。
1909年（明治42年）
6月：現在地に校舎が完成。
9月30日：新留尋常小学校の開校式を挙行。
1941年（昭和16年）4月：新留国民学校となる。
1945年（昭和20年）3月：高等科を設置。
1947年（昭和22年）4月：蒲生町立新留小学校となる。
1959年（昭和34年）：校舎を改築。
1965年（昭和40年）：給食室が完成し、完全給食を開始。
2007年（平成19年）3月：最後の卒業生が卒業し、休校となる。
2010年（平成22年）3月23日：合併により姶良市立となる。
2020年（令和2年）9月1日：廃校となる。

テレビCM

休校までの7日間を追った日立マクセルのドキュメンタリーCMが、2007年3月31日にテレビ東京系「ずっと宝物」内で放映され、大きな反響を呼びました。このCMは、全日本シーエム放送連盟主催のCMフェステバルで総務大臣賞、ACCグランプリを受賞しています。

休校までの創立年数

休校時点で、創立から131年という長い歴史を刻みました。

新留小学校は、地域の子供たちの成長を見守り、地域社会と共に歩んできた、かけがえのない存在でした。その学び舎は姿を消しましたが、そこで育まれた思い出と歴史は、地域の人々の心にいつまでも生き続けることでしょう。

参考文献

蒲生町郷土誌編さん委員会 編『蒲生郷土誌』（初版）蒲生町、1991年7月31日、pp.676 - 678

関連項目

鹿児島県小学校の廃校一覧

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