婦人ニュース (日本テレビ)

婦人ニュース（ふじんニュース）

「婦人ニュース」は、1957年4月1日から1966年10月30日、また1968年7月1日から1969年1月17日まで、日本テレビ系列で放送された報道および情報番組です。合計3000回以上の放送を行ったこの番組は、その名の通り、女性に関連するニュースを中心に、多くの社会問題を扱ってきました。

放送の概要

この番組は、15分間の短い時間ではありましたが、フィルムや生中継を駆使し、日本国内外の様々なニュースを視聴者に届けていました。特に社会に関する時評コーナーや著名な人物との対談コーナーを設け、女性、教育、衣食住に関する問題を深く掘り下げることで、視聴者に幅広い情報を提供することを目的としていました。これにより「婦人ニュース」は、後のワイドショーの先駆けとなる存在として評価されています。

番組の最終期に放送された「日本の住宅シリーズ」は、全国民間放送連盟が主催する第14回民放大会賞に出品され、テレビと地域社会に貢献した番組活動として最優秀賞を受賞しました。このように、番組はただ情報を伝えるだけでなく、社会問題の啓発にも寄与していたのです。

放送の終焉と復活

1966年には、NNN協定が成立し、それまで放送していた「婦人ニュース」は12:00 - 12:15の枠で放送される『日本テレニュース』とともに10月に終了しました。その後、12:30からは新たな30分番組『NNNワイドニュース』が始まることになります。

1968年には、「婦人ニュース」は新たな形で復活しましたが、わずか半年で終了してしまいました。復活した番組も、当初の名に恥じない内容で女性に焦点を当てながら、社会情勢を反映していく試みが行われましたが、視聴者のニーズに応えることはできなかったようです。

提供の変遷

「婦人ニュース」の提供スポンサーとしては、第1期の放送初期ではポーラ化粧品が全曜日において一社提供していました。この頃、ポーラはTBS系列で放送されていた『ポーラ婦人ニュース』のスポンサーも担っていました。1960年からは山一證券がスポンサーに変わり、さらにその後はミツワ石鹸やヤマサ醤油などが交互にスポンサーとなる体制が続きました。

第2期の放送では、当初から複数社のスポンサーがついており、時代に応じた広告戦略が講じられていたことが窺えます。

放送時間

放送時間については、初期の第1期は月曜日から土曜日の12:45 - 13:00という時間帯で放送されていましたが、徐々に変更が加えられ、1960年以降は元の時間に戻る形で放送されました。また第2期は、1968年に月曜日から金曜日の時間帯で設定され、放送枠の拡大が行われました。

姉妹番組や関連項目

「婦人ニュース」に関連する番組としては、『ポーラ婦人ニュース』や、お昼のワイドショーが挙げられます。これらの番組は、日本テレビ系列の昼間のニュース枠や情報番組枠において重要な位置を占めており、当時の視聴者ニーズに応えていました。

このように、「婦人ニュース」は日本の報道番組における先駆け的な役割を果たし、その時代の女性と社会を映し出す重要なプラットフォームであったことが分かります。

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