子熊物語

『子熊物語』（原題：L'Ours/The Bear）は、1988年に公開されたフランス映画で、ジャン＝ジャック・アノーが監督を務めました。ロッキー山脈の雄大な自然を舞台に、一匹の子熊が困難を乗り越え成長していく姿を描いた作品です。

あらすじ

物語は、母親を亡くした子熊が主人公です。彼は、ハンターによって傷つけられた雄熊と出会い、共に生きていくことになります。厳しい自然の中で、子熊は雄熊との交流や、人間との遭遇を通して、生きるための知恵や勇気を身につけていきます。映画は、子熊の成長を通して、自然の厳しさ、動物たちの絆、そして人間と自然の関係について深く考えさせられる内容となっています。

作品の魅力

圧倒的な映像美: ロッキー山脈の壮大な景色や、熊たちの生き生きとした姿が、フィリップ・ルースロの撮影によって美しく捉えられています。
心に響く音楽: フィリップ・サルドが手がけた音楽は、映画の感動をさらに深めます。
動物たちの演技: 主演の熊たちは、まるで人間のように豊かな感情を表現し、観る者の心を掴みます。特に、アメリカで有名な動物タレントであったヒグマのバート（Bart the Bear）の演技は圧巻です。彼は本作以外にも、『ホワイトファング』、『沈黙の要塞』など数々の映画に出演しました。

スタッフ

監督: ジャン＝ジャック・アノー
製作: クロード・ベリ
脚本: ジェラール・ブラッシュ
原作: ジェームズ・オリヴァー・カーウッド
撮影: フィリップ・ルースロ
音楽: フィリップ・サルド

受賞

第14回セザール賞（1989年）
監督賞（ジャン＝ジャック・アノー）
編集賞（ノエル・ボワッソン）

その他

TBSの『水曜ロードショー』で1991年3月27日に放送されました。
映画のメイキング番組「大自然の中で/『子熊物語』ロケ現場から」が制作され、NHKで放送されました。

『子熊物語』は、自然と動物への愛情に満ちた、心温まる作品です。まだご覧になっていない方は、ぜひ一度ご覧ください。

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