学校法人上野学園 (東京都)

学校法人上野学園は、東京都台東区に本部を置く学校法人であり、音楽大学である上野学園大学、上野学園大学短期大学部、上野学園中学校・高等学校を設置しています。1904年に上野女学校として創立され、1910年に上野高等女学校として認可されました。戦後の学制改革を経て、1946年に財団法人上野学園へ、1951年に学校法人上野学園へと改組しました。1952年に上野学園短期大学、1956年に上野学園大学を設置し、音楽教育機関としての体制を整えました。

しかし、2020年には上野学園大学の募集停止が発表されました。2021年には、講堂である石橋メモリアルホールがブシロードグループの株式会社ブシロードミュージックに売却され、2022年春より同グループの株式会社劇団飛行船が運営する「飛行船シアター」に転換される計画が発表されました。また、劇団飛行船を筆頭に同グループと産学連携し、新たな教育の開発に取り組むとしています。

創設当初から石橋家による同族経営が続いていましたが、2016年には理事の報酬問題および理事が関係する会社との不適切取引が明らかになりました。文部科学省の指導によって設置された第三者委員会は、2007年から2016年の間に理事が受け取った理事報酬について高額で不適切と指摘し、学園長の報酬も内規を順守しておらず、合理性に疑義があると指摘しました。さらに、理事が関連する企業に支払われた業務委託料についても不相当と指摘しました。これらの指摘を受け、該当の理事は上野学園大学短期大学部学長や理事、評議員を全て辞任しました。

その後、これらの問題を告発した「新しい上野学園を作る会」共同代表の村上曜子（声楽家）と横山幸雄（ピアニスト）は、上野学園大学から相次いで解雇を通告されました。村上曜子は解雇無効と慰謝料の支払いを求め東京地方裁判所に提訴し、横山幸雄は地位保全の仮処分を申請する意向を示しました。

設置校

上野学園大学
上野学園大学短期大学部
上野学園中学校・高等学校

沿革

1904年：上野女学校を創立
1910年：上野高等女学校として認可
1946年：財団法人上野学園へ改組
1947年：上野学園中学校を設置
1948年：上野学園高等学校を設置
1951年：学校法人上野学園へ改組
1952年：上野学園短期大学設置
1956年：上野学園大学設置
2020年：上野学園大学の募集停止を発表
2021年：石橋メモリアルホールを株式会社ブシロードミュージックに売却

関連項目

上野学園大学
音楽大学#日本の音楽系大学一覧
学校法人上野学園（曖昧さ回避）

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