学校法人東洋大学

学校法人東洋大学は、日本国内に位置する私立の学校法人です。この法人は、高等教育機関である東洋大学を主軸とし、その他にも複数の附属学校や幼稚園を設置・運営することで、幅広い年代に対する教育活動を展開しています。

法人の歴史をたどる上で特筆されるのが、かつては独立した法人であった学校法人京北学園との関係です。第二次世界大戦以前、これらの教育機関群は、現在の学校法人制度とは異なる財団法人東洋大学という一つの組織の下に統合されていました。しかし、戦後に学校法人制度が発足した際に、両者は法的に分離し、それぞれが独自の道を歩むこととなりました。長い歳月を経て、2011年度には再び両法人が合併するという歴史的な転換点を迎えました。合併以前、学校法人京北学園は、京北中学校・高等学校、京北学園白山高等学校、そして京北幼稚園を設置・運営しており、この再合併により、かつて分かれていた教育機関が再び一つの法人の傘下に入ることとなったのです。

現在、学校法人東洋大学が設置している教育機関は多岐にわたります。中心となるのはもちろん東洋大学であり、様々な学部・学科を有する総合大学として知られています。これに加え、将来の東洋大学を担う人材育成を目指す附属学校として、東洋大学附属牛久中学校・高等学校（茨城県）、東洋大学附属姫路中学校・高等学校（兵庫県）があります。さらに、東京都内には東洋大学京北中学高等学校があります。この学校は、かつての京北中学校・高等学校が2015年4月1日付で名称を変更したものです。また、幼少期の教育機関として京北幼稚園も設置しており、法人の教育活動の裾野は広範囲に及んでいます。

一方、過去には法人が設置していたものの、現在は廃止された教育機関も存在します。かつて高等教育の一部を担っていた東洋大学短期大学はその一つです。また、前述の学校法人京北学園との関係で設置されていた京北学園白山高等学校も、合併後に廃止されています。東洋大学附属南部高等学校もかつて存在しましたが、この学校は廃止された後、その跡地には青森県立八戸工業高等学校南部分校が設置され、その後青森県立南部工業高等学校へ改組されましたが、これも最終的に廃校となっています。加えて、東洋大学第三高等学校もかつて存在しましたが、こちらは学校法人東海大学との提携を解消した後、現在の東海大学付属甲府高等学校へと名称が変更され、今日に至っています。

学校法人の安定性や財務基盤を示す指標の一つとして、信用格付けがあります。学校法人東洋大学は、2009年1月15日に、日本国内の主要な格付機関である日本格付研究所（JCR）から、長期優先債務格付けにおいて「AA」という高い水準の信用格付けを取得しています。これは、法人の経営状況が健全であり、財務基盤が安定していることを示すものであり、教育活動を継続的に発展させていく上での信頼性の高さを示唆しています。

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