孫大河

孫 大河

孫 大河（そん たいが）は、1999年6月13日生まれ、東京都世田谷区出身のプロサッカー選手です。ポジションはディフェンダー（DF）。現在、Jリーグに所属するヴァンフォーレ甲府でプレーしています。

父方の曽祖父が韓国人であることから韓国籍ですが、孫選手自身は日本で生まれ育ちました。このユニークな背景を持ちながら、日本の育成システムでキャリアを積み上げてきました。

アマチュア時代とプロへの扉

中学年代ではFCトリプレッタJYでプレー。その後、正智深谷高等学校に進学し、サッカー部で技を磨きました。高校卒業後は立正大学へ進学し、同大学のサッカー部で中心選手として活躍。大学でのプレーが高い評価を受け、プロサッカー選手への道を切り開きます。

大学在学中の2021年5月、翌2022年シーズンからのサガン鳥栖加入が内定したことが発表されました。さらに、同月14日には日本サッカー協会よりJFA・Jリーグ特別指定選手としても承認され、大学に籍を置きながらプロの試合に出場できる資格を得ました。特別指定選手として、2021年5月19日に行われたルヴァンカップ・グループステージ第6節のアビスパ福岡戦で、プロ公式戦における記念すべきデビューを果たしました。

キャリアの変遷と試練

2022シーズンより正式にサガン鳥栖へ加入しましたが、さらなる出場機会を求めて、同年6月にはツエーゲン金沢へ期限付きでの移籍を決断します。ツエーゲン金沢ではJ2リーグの舞台で経験を積み、2022年7月16日に行われたJ2第27節のアルビレックス新潟戦で、待望のJリーグ初出場を飾りました。金沢での活躍が認められ、同年9月18日には規定の出場時間を満たし、プロA契約への移行を達成しました。

しかし、キャリアは順風満帆ではありませんでした。2022年11月には反復性肩関節脱臼と診断され、手術を受けることになります。この怪我は一時的に選手としての活動を制限しましたが、リハビリを経てピッチへの復帰を目指しました。

ヴァンフォーレ甲府への完全移籍

怪我からの回復を経て、2024シーズンからはヴァンフォーレ甲府へ完全移籍。新たなチームでキャリアを再スタートさせました。ヴァンフォーレ甲府ではディフェンスラインの選手として貢献を目指し、2025年4月5日に行われたJ2第8節のいわきFC戦で、Jリーグ初得点を記録するなど、攻撃面での貢献も見せています。守備の安定に加え、セットプレーなどでの高さや攻撃参加も孫選手の持ち味の一つです。

所属クラブ

孫 大河選手がこれまで所属した主なクラブは以下の通りです。

FCトリプレッタJY
正智深谷高等学校
立正大学
2021年5月 - 同年12月：サガン鳥栖（特別指定選手）
2022年 - 2023年：サガン鳥栖
2022年6月 - 2023年：ツエーゲン金沢（期限付き移籍）
2024年 - 現在：ヴァンフォーレ甲府

Jリーグ出場記録

Jリーグ初出場：2022年7月16日 J2第27節 vs アルビレックス新潟（ツエーゲン金沢）
* Jリーグ初得点：2025年4月5日 J2第8節 vs いわきFC（ヴァンフォーレ甲府）

ヴァンフォーレ甲府で新たなスタートを切った孫大河選手は、ディフェンダーとしてチームに貢献しながら、さらなる飛躍を目指しています。その安定した守備と向上心で、今後もチームの勝利に貢献していくことが期待されます。

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