宇山バイパス

宇山バイパスについて

宇山バイパスは、長野県北佐久郡立科町に位置する国道254号のバイパスです。このバイパスは、立科町の山部地域と宇山地域を結ぶことを目的として建設されました。2005年に工事が開始され、2019年に全線が開通しました。

建設の背景

国道254号は、ほぼ全線にわたって整備が進められていましたが、国道142号との重複区間を終え、国道152号との重複が始まるまでの単独区間には、センターラインのない狭い道幅の区間や、住宅地を通過する区間が存在していました。これらの区間は、国道254号に残された数少ない難所であり、交通の円滑な流れを阻害していました。そのため、この区間のバイパス建設が計画されました。

バイパスの整備

2005年にバイパスの工事が始まり、2010年3月29日には、極楽坂工区が完成し、開通しました。この区間の建設には約5億円の費用が投じられました。旧道は幅5.5mの狭い道でしたが、バイパスは車道幅6.5mに加え、片側に幅2.5mの歩道も整備され、安全性が大きく向上しました。そして、2019年9月21日には、全線が開通しました。

バイパス開通後の効果

全線開通後、宇山バイパスは地域の交通インフラとして重要な役割を果たすことになりました。特に、2019年10月12日に発生した台風19号による豪雨災害では、宇山集落内の旧道が一時通行不能となりましたが、宇山バイパスが迂回路として機能し、地域の交通網を維持しました。これにより、バイパスの重要性が改めて認識されることとなりました。

工事概要

宇山バイパスの工事は、以下の2つの工区に分けて行われました。

第一工区：極楽坂工区
芦田宿入口交差点から680mの区間です。
第二工区：立科町宇山地区
1670mの区間で、うちバイパス区間は1260mです。

歴史

2005年：バイパス工事着工
2010年3月29日：極楽坂工区（全長680m）開通
* 2019年9月21日：立科町宇山地区のバイパス工事が完了し、全線開通

宇山バイパスは、地域の交通の円滑化と安全性の向上に貢献する重要な道路インフラとなっています。

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