宇部新都市

宇部新都市について

宇部新都市（うべしんとし）は、山口県宇部市に所在し、地域振興整備公団（現在は都市再生機構）が整備した工業団地及びニュータウンです。この地域は、郵便番号755-0152で、住居表示名は「あすとぴあ」として知られています。

概要

この新都市は山口県宇部市西岐波に位置し、広さは約150ヘクタールに及び、その中で土地区画整理事業が行われている面積は94.4ヘクタールです。総事業費は約250億円が投じられ、開発計画には約4,000人の居住を想定しており、戸数は約1,200戸を計画しています。

1983年に制定された「高度技術工業集積地域開発促進法」、通称テクノポリス法に基づき、宇部地域をテクノポリスとして指定し、宇部フェニックステクノポリス開発計画に沿った地域が作られました。この計画は、研究開発や人材育成、文化交流を促進し、良好な居住環境を整えることを目的として進められています。

地区構成

宇部新都市は、8つの地区に分かれており、各地区には異なる機能が持たされています。

• - A地区: タウンセンター
• - B地区: テクノセンター
• - C地区: アカデミータウン・利便施設地区
• - D地区: 中核ハビテーション・集合住宅地区
• - E地区: 中核ハビテーション・利便施設、住宅地区
• - F地区: 公益施設地区等
• - G地区: 中核ハビテーション・独立低層住宅地区
• - H地区: アカデミータウン・自然型独立低層住宅地区

各地区には地区計画が設定されており、建築物の用途、最高高さ、形態や意匠を規定するルールが設けられています。また、道路からの建物の壁面位置や、垣や柵の構造についても制限があります。

開発の経過

宇部新都市の開発は、1984年3月に宇部フェニックステクノポリス開発計画が承認されたことから始まります。その後、1990年2月には宇部市が地域振興整備公団に対して開発事業を要請し、同年8月には事業実施の基本計画が認可されました。10月26日には、宇部市の都市計画に基づく土地区画整理事業や道路計画が決定しました。

さらには、1992年2月には都市計画公園が決定し、同年10月には造成工事が始まりました。1997年には一部地区の分譲が開始され、2001年に換地処分が完了しました。これらの事業は市の発展と地域住民の生活向上に寄与しています。

主な施設

宇部新都市には、いくつかの主要な施設があります。例えば、山口県産業技術センターが「あすとぴあ四丁目」にあり、地域の産業の発展をサポートしています。また、片倉公園と請川公園があり、住民の憩いの場として活用されています。

最後に

宇部新都市は、その計画的な開発と地域振興を重視した整備により、住みやすく、働きやすい環境を提供しています。山口県内での発展を背景に、今後の成長にも期待が寄せられています。

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