宇都宮大学共同教育学部附属中学校

宇都宮大学共同教育学部附属中学校

概要

宇都宮大学共同教育学部附属中学校は、栃木県宇都宮市に位置する国立中学校です。通称は「附属」「宇大附」「附中」などと呼ばれています。宇都宮大学共同教育学部附属学校園内にあり、幼稚園と小学校も隣接しています。生徒数は約420名で、附属小学校からの内部進学がほとんどを占めますが、県内各地からの受験生も約4分の1の割合で入学しています。

附属高校がないため、卒業生は全員が外部高校に進学します。進学先は多岐に渡り、県内の県立宇都宮高校、宇都宮女子高校への進学者が多い一方、開成高校や筑波大学附属高校などの首都圏の進学校へ進学する生徒もいます。

受験

入学試験は毎年1月上旬に実施され、国語、算数、社会、理科の4教科の筆記試験と面接があります。2014年度までは抽選による選抜もありましたが、現在は試験の成績で合格者が決定されます。中学校からの募集人員は男女各25名程度ですが、年度によって変動があります。入学辞退者が出た場合は、補充合格者が出ることがあります。2012年度からは、学区が宇都宮市内から栃木県全域へと拡大されました。転入試験は原則として実施されていません。

校風

本校は国立学校としての特徴である「論理的思考力」の育成を重視した授業を実践しています。また、「セルフコントロール」の育成にも力を入れています。

校舎

校舎は北校舎と南校舎の2棟で構成されています。北校舎には理科室、家庭科室、技術室、音楽室、図書室などの学科教室が、南校舎には普通教室、社会科教室、職員室、生徒会室などが配置されています。2008年度には耐震補強工事と冷暖房設備の設置を含む大規模な改修工事が行われました。

部活動

現在、科学部、美術部、吹奏楽部、演劇部などの文化部と、男子ソフトテニス部、女子ソフトテニス部、サッカー部、バドミントン部(男女)、バスケットボール部(男女)、陸上競技部、卓球部、剣道部などの運動部が活動しています。

共同教育学部化

2020年度、宇都宮大学と群馬大学が共同で全国初の共同教育学部を設置しました。これに伴い、校名も「宇都宮大学教育学部附属中学校」から「宇都宮大学共同教育学部附属中学校」に変更されました。

沿革

1947年、栃木師範学校男子部附属中学校と女子部附属中学校がそれぞれ創立されました。その後、統合を経て、1949年に宇都宮大学栃木師範学校附属中学校として発足しました。その後、校名変更を経て、2004年には国立大学法人化、2020年には共同教育学部附属中学校となりました。

主な出身者

本校の卒業生には、政治家、実業家、学者、アナウンサーなど、様々な分野で活躍する人材が輩出されています。例として、上野通子氏、浜本階生氏、梶克之氏、斉藤一也氏、真瀬宏子氏、岡部みどり氏、毛塚幹人氏などが挙げられます。

アクセス

JR宇都宮駅または東武宇都宮駅から徒歩、バス、車でのアクセスが可能です。駅から徒歩の場合は、それぞれ約40分、約20分かかります。バスを利用する場合は、関東自動車バスを利用し、「宇大附属学校園入口」または「新川」バス停下車となります。車の場合は、宇都宮駅から約15分、東武宇都宮駅から約10分です。

校歌

作詞は三日月朗氏、作曲は下総皖一氏です。

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