守口市立第三中学校

守口市立第三中学校

守口市立第三中学校（もりぐちしりつ だいさん ちゅうがっこう）は、大阪府守口市にかつて存在した公立中学校である。その歴史は、1949年4月1日に新たな学び舎として第一歩を踏み出したことに始まる。

概要

大阪府守口市に位置していた公立中学校。校地の一部は、隣接する守口市立春日小学校と共同で使用されていた点が特徴の一つである。また、学びの機会を求める多様な背景を持つ人々のため、校舎内には夜間学級である「守口夜間中学校」が併設されていた。この夜間学級は、15歳以上で義務教育を修了していない、あるいは卒業していない人々を主な対象として門戸を開いていた。昼間通学する通常の中学生と、夜間学級で学ぶ生徒との間には、年に1回または2回程度の交流活動が実施される機会が設けられていた。

沿革

守口市立第三中学校は、1949年4月1日に設立され、教育活動を開始した。開校から間もない同年6月5日には、学校の歴史における重要な節目として開校記念式典が盛大に執り行われ、この日が正式に学校の創立記念日と定められた。

その後、教育環境の更なる向上を目指し、施設の整備や拡充が積極的に行われた。1973年4月25日には、社会的なニーズに応える形で夜間学級が校内に開設され、学び直しの機会を求める地域住民に貢献した。体育施設に関しては、1976年3月15日に体育館の2階部分に屋内運動場が建設され、生徒たちの運動能力向上や健康増進のためのスペースが拡充された。生徒の福利厚生の観点からは、1979年10月31日に学校食堂が建築され、温かい食事を提供できる体制が整えられた。また、学校運営の効率化や利便性向上のため、1983年3月には体育館に隣接する形で倉庫が新設された。

老朽化した施設の更新も計画的に進められた。特に運動施設の一つであるプールは、1989年8月31日に全面的な改築工事を終えて竣工し、より安全で快適な水泳学習環境が整備された。

情報化社会の到来を見据え、教育現場への新しい技術導入も積極的に行われた。1993年1月8日にはコンピュータ室が設置され、生徒が情報機器を操作し、情報リテラシーを学ぶ機会が設けられた。さらに、インターネットの普及に対応するため、2000年7月には校内へのケーブル配線工事とインターネット接続環境の整備が完了し、情報通信技術（ICT）を活用した現代的な学習スタイルへの対応が進んだ。

長年にわたり、多くの生徒や地域住民に支えられながら教育活動を続けてきた守口市立第三中学校であったが、時代の変化や学校再編の流れの中で、その役割を終えることとなった。2016年3月をもって閉校し、67年間の歴史に幕を閉じた。閉校後、第三中学校の敷地はその後、守口市立さつき学園の校地として利用されている。

通学区域

閉校時点における主な通学区域は、守口市立春日小学校区および守口市立滝井小学校区であった。

交通アクセス

最寄り駅は京阪本線の土居駅であり、駅から学校の敷地までは南東方向へおよそ150メートルの距離にあった。

関連情報

大阪府内において廃校となった中学校の一つとして、大阪府中学校の廃校一覧に関連情報が記載されている。

また、かつては学校の活動を紹介する守口市立第三中学校の公式ウェブサイトも開設されていた。

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