守衛

守衛（しゅえい）とは

守衛とは、主に特定の施設における警備業務を担当する職業を指します。特に、施設の出入り口に配置される守衛のことを「門衛（もんえい）」と呼ぶこともあります。守衛の職務は、警備員と似た役割を持つものの、その法的な位置づけには大きな違いがあります。

警備員との違い

守衛と警備員の最も大きな違いは、その雇用形態にあります。警備員は、他者からの依頼を受けて警備業者によって配置されるため、基本的には人材派遣の一種とされています。つまり、警備員は契約に基づいて働くため、その範囲は依頼者に応じて変動します。

一方で、守衛は特定の土地や建物の管理者によって直接雇用され、その施設内での保安や警備業務を行います。このため、守衛は警備業法に基づく様々な規制からは解放されており、警備員が受ける必要のある研修なども義務付けられていません。

また、守衛は主に公的機関や役所などの施設に配置されることが多く、業務の一環として時間外の収受関連の書類を預かることもあります。このような業務は、受理や不受理が該当部署の執務時間内に判断されるため、重要な役割となります。

守衛の装備品

守衛が使用する装備品は、施設警備を担当する警備員とほぼ同様のものが用いられます。具体的な装備品の例としては以下が挙げられます。

• - 制服・制帽: 守衛の基本的な服装であり、見た目に信頼感を与える役割を担います。
• - 警笛: 緊急時に他の人々に注意を促すために使用されます。
• - 鍵: 施設の出入り口や車両などの鍵を管理するためのものです。
• - 鍵紐: 鍵束を紛失しないようにするための紐で、肩章やベルトに取り付けます。
• - 鍵携行用箱: 鍵を効率的に管理するためのケースやポーチです。
• - 無線機: 他の守衛や警備員と連絡を取り合うための重要な通信手段です。
• - 懐中電灯: 夜間や暗い場所での視界確保のために使用されます。

これらの装備を駆使して、守衛は自らが担当する施設の安全を確保し、警備業務を遂行するのです。

まとめ

守衛は特定の施設において警備を担う職業であり、その業務内容や雇用形態、使用する装備において警備員とは異なる特徴を持っています。警備業法の規制を受けず、管理者に直接雇用されることでより自由な業務運営が可能となり、その役割は現代社会において非常に重要なものとなっています。

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