安井潤一郎

安井 潤一郎（やすい じゅんいちろう）

安井潤一郎氏は1950年2月19日生まれの日本の政治家であり実業家です。彼は東京に所在する食料品スーパー「稲毛屋」の元店主であり、元衆議院議員としても知られています。そのキャリアの中で、彼は商店街の振興や地域社会への貢献に力を入れてきました。

生い立ちと家業の継承

東京都新宿区で精肉店の長男として生まれた安井氏は、早稲田高校を卒業後、早稲田大学社会科学部に進学しましたが、4年次まで在籍した後に中退します。1972年には家業の株式会社稲毛屋に入社し、1981年には父の死去に伴い社長に就任しました。この頃には、同業者や地域の商店街を盛り上げる動きが活発化していきます。

政治活動と衆議院議員としてのキャリア

2005年、第44回衆議院議員総選挙において自由民主党から東京比例ブロック名簿に登載され、当選を果たしました。商店会長としての現在を生かしつつ、議員として商店街の振興を強く訴えました。また、2008年3月には「商店街を蘇らせる行動政策研究会」(通称：あきんど議連)を設立し、商業振興に向けた具体的な政策提言を行う活動を開始しました。しかし、2009年には衆議院選挙で落選し、その後も2010年の参議院選挙に挑戦するも再び落選しました。

災害支援活動

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、彼の支援活動が際立ちました。彼は3月14日に「赤ちゃん一時避難プロジェクト」を立ち上げ、家族を含む乳幼児の避難を手助けする活動を行いました。このプロジェクトは新潟県湯沢町との連携のもと、多くの被災家族をホテル「エンゼルグランディア越後中里」に避難させるものでした。

また、安井氏は2012年12月にNPO法人地域通貨協議会の理事長に就任し、地域通貨を通じた地域支援の推進にも努めました。

政策姿勢と発言

安井氏の政策に対する姿勢は、選択的夫婦別姓制度に反対するなど明確な意見を持っています。彼はまた、金融機関からの借入れに際し、第三者の連帯保証人制度が多くの自殺者を生んでいるとして、これを廃止するために尽力し、成功を収めました。

一方で、彼の発言には賛否が分かれるものもあり、「シャッター商店街に同情する人は多いがそれは間違いだ。シャッターを閉めた人が悪いんだ。」といった発言が挙げられます。これは商店街の活性化のためには、経営者自身の努力が不可欠であるとの考え方を示しています。

参考資料と外部リンク

彼の業績や主張については、鶴野礼子著の『繁盛商店街の仕掛け人』や各種NPOの公式ウェブサイトなどで確認することができます。安井氏の行動や発言は、今後の地域振興や政策決定においても注目される存在となり続けるでしょう。

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