安城学園高等学校

愛知県安城市に位置する安城学園高等学校（あんじょうがくえんこうとうがっこう）は、学校法人安城学園によって運営される私立高校です。地元では「安学」（アンガク）の愛称で親しまれており、校舎は安城市の中心部に位置しています。

沿革

本校の歴史は古く、1906年（明治39年）に寺部だい氏が現在の安城市桜井町にあたる桜井村で開いた安城裁縫塾に遡ります。これが学校の前身となり、1910年（明治43年）には安城市朝日町へ移転しました。1912年（大正元年）には安城裁縫女学校として正式に認可・開設され、その後、1917年（大正6年）に安城女子職業学校と改称。1925年（大正14年）には現在の安城市小堤町に移転しました。第二次世界大戦後の学制改革に伴い、1948年（昭和23年）4月に安城学園女子高等学校となり、1958年（昭和33年）4月には安城学園女子短期大学附属高等学校と名称が変更されました。そして、1982年（昭和57年）4月に現在の安城学園高等学校という校名となりました。

長らく女子校として歩んできましたが、1999年（平成11年）4月には男女共学へと移行しました。ちなみに、かつて男子校であった姉妹校の岡崎城西高等学校（愛知県岡崎市）も同年に共学化しています。本校は2012年（平成24年）11月に創立100周年の節目を迎えました。

部活動

安城学園高等学校は、部活動の活躍が顕著であり、学校の大きな特色の一つです。特に吹奏楽部は目覚ましい実績を残しており、全日本吹奏楽コンクールには1995年（平成7年）から2015年（平成27年）までの間に13回の全国大会出場を果たしています。また、全日本マーチングコンテストでも、2010年（平成22年）から2015年（平成27年）まで5年連続で全国の舞台に立っています。

バスケットボール部も全国大会常連校として知られ、活発な活動を展開しています。陸上部も精力的に活動しており、多くの部活動が全国レベルで活躍しています。2010年（平成22年）には、バスケットボール部（男女）、ゲートボール部、吹奏楽部、卓球部が同時に全国大会へ出場するという快挙を成し遂げました。特に、バスケットボール部が男女揃って全国大会に出場したことは、愛知県下で初めてのことであり、学校の歴史に輝かしい一ページを刻みました。近年では、弦楽部も高いレベルで活動しており、2017年度から3年連続で全国大会に出場するなど、文化部も全国でその実力を示しています。

学校関係者

本校の創設者であり、初代校長を務めたのは寺部だい氏です。現在の校長は熊谷誠人氏です。また、元バスケットボール男子日本代表の金子寛治氏が著名な教員として名を連ねています。

アクセス

かつてはさるびあ交通によるスクールバスが運行されていましたが、現在は廃止されています。本校へのアクセスは、名鉄西尾線南安城駅から徒歩約15分、またはJR東海道本線安城駅から徒歩約10分です。

関連情報

本校は、愛知学泉大学、愛知学泉短期大学、岡崎城西高等学校と同じ学校法人安城学園が運営しています。

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