安村栄美

安村 栄美

安村 栄美（やすむら えみ）は、1985年10月4日生まれの日本の映像作家です。

経歴

群馬県前橋市に生まれ、教育を受けました。映像制作の道に進む前段として、女子美術大学芸術学部デザイン学科でデザインについて深く学びました。大学卒業後、さらに専門的な映像表現の技術と理論を習得するため、映画美学校の第11期フィクション・コース初等科に進み、修了しています。

映像作家としての活動と評価

安村氏は、キャリアの初期から短編映画でその才能を発揮し、国内外で高い評価を得ています。

監督作である短編映画『WAO』（2020年）は、国際的な映画祭である第25回ロサンゼールス国際短編映画祭および第25回ファンタジア国際映画祭に正式に選出・出品されました。これにより、その映像表現と物語性が国境を越えて認められることとなりました。

また、別の短編作品である『ビー・プリペアード』（2023年）は、日本の重要な映画祭の一つである第36回東京国際映画祭において、Amazon Prime Videoテイクワン賞の審査委員特別賞を受賞するという顕著な成果を上げました。これらの受賞や出品歴は、映像作家としての確かな実力と将来性を強く示しています。

幅広い作品群

安村氏の活動領域は短編映画に留まらず、テレビドラマ、テレビ番組、ミュージックビデオなど、多岐にわたります。その手掛ける作品ジャンルの幅広さも、映像作家としての大きな特徴と言えます。

短編映画
監督として、『WAO』（2020年）、『だれかとはなしがしたくなる』（2021年）、『ビー・プリペアード』（2023年）といった短編映画を制作しています。

テレビドラマ
近年はテレビドラマの監督としても数多くの作品に携わっています。

MBS『体感予報』（2023年）
MBS『#居酒屋新幹線2』（2024年）
テレビ朝日『警視長・捜査一課長』スペシャル10（2024年）
テレビ東京『星屑テレパス』（2024年）※杉岡知哉と共同監督
読売テレビ『つづ井さん』（2024年）※高橋名月、のむらなおと共同監督
テレビ東京『やぶさかではございません』（2025年）
NHK『藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ Season3 タイムマシンを作ろう』（2025年）

多くの連ドラや単発ドラマで監督を務め、多様な物語世界を映像化しています。

テレビ番組
ドラマ以外のテレビ番組も手掛けており、NHK Eテレの『怖い絵本 season2』（2021年）では演出を、テレビ東京の子供向け番組『シナぷしゅ』では「はじまりぷしゅ」や「おわりぷしゅ」の監督を務めるなど、教育・エンターテインメント分野でも活動しています。

ミュージックビデオ
様々なアーティストのミュージックビデオも数多く制作しており、映像作家としての表現の幅を示しています。

tomodati「サマーオブラブ」（2019年）
うんこ学園「校歌」（2019年）
ヤマハの正課音楽プログラム おと♪はぐ「ウッピ～ドドンカワッチャコプー」（2020年）
gato「babygirl」（2020年）
9bic「Hero」（2020年）
カノエラナ「思春期中二話症候群」（2022年）
SAKANAMON「裏鬼門の羊」（2022年）
* カノエラナ「ヨトギバナシ」（2023年）

MVにおいては、監督だけでなく編集や作詞（ヤマハの例）にも関わることがあり、音楽と映像の融合における多才さを見せています。

その他
サイネージ映像やアイドルの個人プロモーションビデオなど、さらに幅広い映像分野でクリエイティブな活動を行っています。例えば、櫻坂46の向井純葉氏の個人PV『いとはのかなしみ』（2023年）の監督を務めました。

安村栄美氏は、スターダストプロモーション関連のクリエイター部門であるSTARDUST CREATORSに所属し、今後もその才能を活かして様々な映像作品を生み出していくことが期待されています。

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