安間志織

安間 志織

日本の女子バスケットボール選手、安間 志織（やすま しおり）は、1994年7月22日に沖縄県で生まれました。ニックネームは「レン」。主にガードのポジションでプレーし、現在はWリーグのトヨタ自動車アンテロープスに所属しています。

安間選手のバスケットボールキャリアは、地元の浜川小学校でスタートしました。中学時代には北谷中学校に進学し、全国中学校バスケットボール大会でチームを優勝に導くなど、早くからその才能を開花させます。高校はバスケットボールの強豪校である中村学園女子高校へ進み、インターハイとウィンターカップの両全国大会で決勝に進出するも、惜しくも準優勝という成績を残しました。大学は拓殖大学に進学し、全日本大学バスケットボール選手権大会ではベスト8入りに貢献するなど、学生時代を通して常に全国レベルでの実績を積み重ねてきました。

大学を卒業する前の2017年1月には、Wリーグのトヨタ自動車アンテロープスにアーリーエントリーで加入。プロキャリアをスタートさせました。トヨタ自動車では主力選手の一人としてチームを牽引し、特に2020-21シーズンにはチーム史上初のWリーグ優勝という快挙を達成。このシーズンのプレイオフでは、その卓越したプレーが評価され、最優秀選手（MVP）に選ばれています。

日本代表としても活躍の場を広げており、2017年にはユニバーシアード日本代表として銀メダルを獲得。2018年にはアジア競技大会代表、2022年にはFIBA女子バスケットボールワールドカップ代表にも選ばれています。また、2021年には東京オリンピック日本代表候補に選出され、三井不動産カップ・ポルトガル戦でA代表デビューを果たしましたが、惜しくも最終ロスター入りはなりませんでした。

国内での成功にとどまらず、安間選手は海外リーグへの挑戦を選びます。2021年8月には、ドイツ女子バスケットボール・ブンデスリーガ（DBBL）に所属するアイスフォーゲルUSCフライブルクへ移籍。チームの中心選手として躍動し、2021-22シーズンにはフライブルク初のリーグ優勝に大きく貢献。この功績が認められ、ファイナルのMVPを受賞するという輝かしい成果を残しました。

ドイツでの成功を経て、2022年6月にはイタリアセリエA1のUmana Reyer ヴェネツィアへ移籍。ヨーロッパトップレベルのリーグで更なる経験を積みました。

海外での2年間の挑戦を終え、2023年6月には古巣であるトヨタ自動車アンテロープスへの復帰が発表されました。再びWリーグの舞台で、経験を積んだプレーを見せてくれることが期待されています。

学生時代から全国の舞台で活躍し、Wリーグでの優勝とMVP獲得、さらに海外リーグでの成功とMVP受賞という稀有なキャリアを持つ安間志織選手は、日本女子バスケットボール界において、その確かな実力と国際的な経験で存在感を示しています。

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