宍戸要介

宍戸 要介

宍戸 要介（ししど ようすけ）氏は、1985年5月26日に静岡県で生まれた日本の元ラグビーユニオン選手です。主にフォワード第1列の中央、あるいは両端でチームを支える重要なポジションであるプロップ（PR）として活躍しました。

プロフィール

静岡県にルーツを持つ宍戸氏の選手としての体格は、身長176cm、体重104kgと、プロップとして必要な力強さと安定感を持ったものでした。チームメイトやファンからは、「シシ」や「よっぺ」といった愛称で親しまれていました。

経歴

アマチュア時代

宍戸氏のラグビーキャリアは、静岡県内の高校から始まりました。具体的には、東海大学付属静岡翔洋高等学校でラグビーに取り組み、卒業後、2004年に東海大学に進学しました。大学でもラグビーを続け、将来のプロ選手としての基盤を築きました。東海大学時代の同級生には、猿田智広氏、宮本誉久氏、森功至氏、森脇秀幸氏といった後に共にラグビー界で活躍する面々がいました。

社会人・プロ時代

大学を卒業した2008年、宍戸氏は社会人ラグビーチームであるセコムラガッツに入団しました。ここでさらなる経験を積んだ後、翌2009年にはキヤノンへ移籍します。このキヤノンラグビー部は、後にジャパンラグビー トップリーグなどで戦うキヤノンイーグルスの前身にあたるチームです。キヤノン移籍初年度の2009年9月12日には、トップイーストリーグの第1節として行われた日本IBMビッグブルーとの試合に途中出場し、これが公式戦における記念すべきデビュー戦となりました。

キヤノンイーグルスにおいては、選手としてだけでなく、チームを牽引するリーダーとしても重要な役割を担いました。2010年にはチームの主将に就任し、その後の2シーズンにわたりチームキャプテンとして仲間をまとめ、試合に臨みました。プロップというポジションは、スクラムの最前列で相手と直接ぶつかり合い、チーム全体の押し込みを支える、目立たないながらも非常に体力と技術、そして精神力が求められる役割です。宍戸氏はそのポジションで、長年にわたり安定したプレーを見せ続けました。

現役引退

精力的なプレーを続けた宍戸要介氏でしたが、2016年にプロフェッショナルとしてのキャリアにピリオドを打ち、現役を引退しました。長年の貢献は、所属チームやラグビー界にとって価値あるものでした。引退後も、ラグビーとの関わりを持っている可能性はありますが、選手としての第一線からは退いています。

宍戸要介氏は、静岡県出身のラグビー選手として、また東海大学やセコムラガッツ、そして特にキヤノンイーグルスにおけるキャリアを通じて、日本のラグビー界に足跡を残しました。主将としてチームを率いた経験も含め、彼のキャリアは多くの人々に影響を与えたと言えるでしょう。

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