実況パワフルプロ野球11

『実況パワフルプロ野球11』は、2004年 7月15日にコナミからPlayStation 2とニンテンドーゲームキューブ向けに発売された野球ゲームです。実況パワフルプロ野球シリーズの一作であり、同年12月16日には選手データを更新した『実況パワフルプロ野球11超決定版』も発売されました。

概要

オープニング

オープニングでは、ルーキーのパワプロ君がピンチの場面で登板し、見事に抑えて勝利投手となる様子が描かれています。

実在選手

今作から、シリーズで初めて正式に実在選手が登場しました。各球団からは、金城龍彦、谷佳知、前田智徳、新庄剛志、古田敦也、小林雅英、高橋由伸、中村紀洋、岩瀬仁紀、松坂大輔、八木裕、城島健司といった選手が登場しています。
また、オリックスのシーンでは、谷佳知の妻である谷亮子がゲスト出演しており、選手以外で初めてパワターが設定された事例となりました。

ゲームモード

対戦

過去のシリーズと同様の対戦モードが楽しめます。

アレンジ

オリジナルチームの設定では、前作よりも細かい設定が可能になりました。色数の増加や、ホーム・ビジター別のユニフォーム設定などができますが、アレンジチームはペナントモードには参加できません。

ペナント

ペナントモードでは、以下の点が変更・追加されました。

パ・リーグプレイオフ
2004年当時のプレーオフ制度が追加されました。
ドラフト会議
コスト制で能力の異なるスカウトを最大4人まで雇用し、スカウトを行います。交渉コマンドでは、入団確約に成功すると他球団の指名を拒否する可能性が高まります。ドラフトでは1位指名に限りくじ引きが導入されました（くじを引くことはできず自動的に決定します）。
FA
海外移籍を志望するパターンが追加され、交渉球団がある状態でも海外に移籍し、ペナントから離脱する場合があります。その後、海外移籍選手の帰国時にFA時と同じルールの交渉を行い、入団させるイベントが発生する場合があります。
海外留学
毎年1名を選び選手を派遣します。派遣された選手はペナント中に帰国し、能力が成長する場合があります。

シナリオ

開幕版の内容は従来と同様ですが、獲得できる選手はホームラン競争と同様のミニゲーム形式で獲得します。全チームクリアすればシナリオの隠し選手が使用可能になります。

11超決定版では「どこでもシナリオ」の名前で登場し、各チーム1月に1つの試合が用意され（合計6つ）、クリアするとその月の試合を全てプレイできます。

ホームラン競争

シリーズお馴染みのホームラン競争。10球中何球をHRにできるかというモードです。10球全てをHRにするとおまけモードとなり、HRをミスするまで打ち続けられます。

開幕版のみ、HRを8本以上打つとOB選手を獲得するためのミニゲームが出現し、HRを100本連続で打つと全てのOB選手が使用可能になります。

データあれこれ

メモリーカード間の選手やアレンジチームの移動が可能です。

GC版のみ、パワプロクンポケットシリーズのパスワードを入力すると、シリーズ専用だった超特殊能力にも対応するようになりました。

PS2版ではHDDに対応し、HDDにデータをダウンロードすることで読み込み時間の軽減が図れます。また、PS2版11超決定版では「パワプロ通信」モードを使ってサクセスモードで作成した選手のアップロード・ダウンロードができました（2005年12月22日サービス終了）。

対決!伝説選手

11超決定版のみに収録。パワプロ10と同様の内容です。超決定版でOB選手を獲得できるのはこのモードのみです。

実況・アナウンス

実況：河路直樹
場内アナウンス：三石琴乃、谷口広明

マイライフ

今作からモードとして独立しました。パワプロ10からの主な変更点は以下の通りです。

キャラメイク
2つのアピールポイントに加え、1つのウィークポイントを決定する必要があります。
難易度設定
ゲーム開始時に3段階から選択できます。
交友関係
チームメイトやライバルとの交友関係が重要になります。
能力
ドラフト順位や年齢に応じて能力成長が左右されます。
ステータス
ゴルフや釣りの腕前などの「スキル」が追加されました。
試合関連
オープン戦の結果とドラフト順位次第ではルーキーイヤーの開幕一軍も可能になりました。

サクセスモード

概要

これまでの猪狩世代から、友沢・橘の新世代に舞台を移しての初の作品です。

『実況パワフルプロ野球6』以来の大学野球編で、時間軸的には約一年半後が舞台となっています。

シナリオ

パワフル大学
帝王大学
イレブン工科大学
栄光学院大学

全日本編

過去作のキャラたちと共に日本代表の一員となり、世界大会に挑戦するシナリオです。

通常練習と全試合9イニング操作の試合を行うチームはシリーズ初となります。

主題歌

オープニングテーマ: Pride / 東野純直
エンディングテーマ: 胸いっぱいの夢 / ASACO

アニメーション制作

京都アニメーション。なお、今作は京都アニメーション最後の担当のパワプロ作品です。

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