『
実況パワフルプロ野球14』(じっきょうパワフルプロやきゅう14)は、
2007年7月19日に
コナミデジタルエンタテインメントから発売された
PlayStation 2用の野球ゲームソフトです。本記事では、同日に発売された
Wii用の『
実況パワフルプロ野球Wii』や、両機種の決定版についても触れます。
概要
本作はパワプロシリーズの第14作目であり、PS2としては8作目にあたります。『
実況パワフルプロ野球ポータブル2』とのデータ交換が可能で、選手データや応援曲の転送ができます。
Wii版はシリーズ初の
Wiiリモコンを活用した操作方法を導入し、「リモパワ」と呼ばれる特徴的なプレイ機能を搭載しています。グラフィックがパワプロ14と共通であるため、ワイド表示には若干の不具合が生じる場合がありますが、ドルビープロロジック2対応のサラウンド音響も取り入れられています。特に、決定版では『パワプロクンポケット10』のパスワードに対応しています。
モード内容
対戦
プレイヤーはプロ野球12チームまたはアレンジチームのいずれかを選び、自由に戦略を決めて対戦を楽しめます。対戦形式には1人対2人、1人対コンピュータ、またはコンピュータ同士の観戦機能があります。
サクセス
『プロ野球スター★街道』や『栄冠ナイン 目指せ名門野球部!』といったサクセスマップを選択でき、決定版では新たに『ドリームJAPAN ~世界の頂点へ~』編も追加されました。
ペナント
最大20年間のプレイが可能で、ドラフトで新選手を獲得したり、FAにより自由契約選手を獲得したりすることができます。現実のクライマックスシリーズも模したレギュレーションが導入されています。
マイライフ
5つのストーリーラインがあり、特にプロ選手としての人生を追体験できます。サクセスで開発したオリジナル選手を使うモードや、設定に応じた役割プレイも含まれています。
応援曲作成
オリジナル応援曲が作成可能で、最大で16小節まで作成できるようになりました。また、オンラインモードでの対戦も実現し、パワプロ14と
Wii版はそれぞれ独立した通信機能を提供しています。
登場キャラクター
本作には多彩なキャラクターが登場し、プレイヤーは自分の分身となる主人公を育成していきます。仲間の選手やライバルたちも、特有のストーリーやキャラクター性によってプレイを盛り上げます。特に、シリーズの顔役である猪狩守や友沢亮など、ファンにはお馴染みのキャラクターたちが存在します。
評価
ファミ通クロスレビューでは『
実況パワフルプロ野球14』と『
実況パワフルプロ野球Wii』の両方が高評価を得ており、モードの充実性やプレイ感の良さが評価されています。しかし、栄冠ナインモードのバランスに若干の不満が示される一方で、ロード時間の長さやシステムについても指摘されました。
主題歌
本作のオープニングテーマは『Shining Road』で、作詞・作曲をMAKIが担当しています。エンディングテーマには
ハルナが歌う『Go with the wind ~かけがえのないボクらの日々~』が使用されており、作品のメモリアルな雰囲気を醸し出しています。
『
実況パワフルプロ野球14』は、シリーズの集大成とも言える内容で、多くのファンに愛され続けています。