『
実況パワフルプロ野球15』は、
2008年7月24日に
コナミデジタルエンタテインメントから発売された
PlayStation 2・
Wii用ゲームソフトです。実況
パワフルプロ野球シリーズの15作目にあたり、ナンバリングタイトルとしては現在のところ最後の作品で、
Wiiで発売された唯一の作品でもあります。なお、本作では決定版は発売されませんでした。
ゲーム概要
対戦
プロ野球12球団、または自分で作成したアレンジチームを使用して対戦できます。1P対2P、1P対COM、COM対COMの観戦が可能です。本作では一部チームが特殊ユニフォームを使用できるようになりました。
サクセス
「白球ドリーム 熱血!社会人野球」と「栄冠ナイン 目指せ名門野球部!」の2種類のモードがあります。
ペナント
最長20年間プレイ可能です。ドラフトで新人選手を獲得できます。本作からお金(Cp)が導入され、年俸や外国人選手・FA選手の獲得に必要となりました。架空球場をペナントで使用することも可能です。
マイライフ
最大20年間プレイ可能です。自分の分身を作成する「プロ野球人生編」と、サクセスなどで作成した選手を使用する「オリジナル選手編」があります。試合での活躍やイベントで手に入る「マイ魂」を「うつわ」に注ぎ込むことで、能力を伸ばしたり、同僚や彼女候補との仲を深めたり、家を高級にしたりできます。アイテムと所持金のシステムは廃止されました。
ホームラン競争
タイミングを狙ってホームランを打つモードです。本作ではごほうび選手はいません。
野球教室
コーチが投打走守を練習させてくれます。
テーマソング
「The Fighting Man」(作曲・編曲:田中昭一、広野智章、
実況パワフルプロ野球サウンドチーム)。歌はなくサウンドのみで、映像にもサクセス選手は登場しません。
登場選手
背番号で判明している選手は以下の通りです。
中日: 中村紀洋、川上憲伸、荒木雅博
読売:
上原浩治、
高橋由伸
阪神: 赤星憲広
ヤクルト:
宮本慎也
広島: 前田智徳、梵英心
日本ハム:
森本稀哲
西武: 片岡治大、中島宏之
横浜:
石井琢朗、
三浦大輔、
村田修一
楽天: 岩隈久志
オリックス:
濱中治、
タフィ・ローズ
* ロッテ:
成瀬善久
応援曲
オリジナルの応援曲を作成できます。本作から「鳴り物」「かけ声」のパターンが21種類追加されました。
データあれこれ
選手の能力を見たり、パスワードを入力できます。選手能力は所属チームから選択する方式に変更されました。PS2版はPSP版『パワプロポータブル3』、
Wii版はDS版『パワプロクンポケット10』と選手や応援曲をやり取りできます。
リモパワ
Wii版のみのモードで、
Wiiリモコンを使った直感的な操作で対戦やホームラン競争を楽しめます。Miiに対応し、本作から「ハッスル設定」が追加されました。オンライン機能は実装されていません。
前作からの変更点
クローズアップシステム
特定の条件下で得点圏にランナーがいると発動し、対決に勝利した側が次の攻撃から全ての打者が絶好調状態になり、打力がアップします。イニング終了で効果は消滅します。サクセスモードでは発動しません。
投球
投球時に投手が投げたボールの回転が表示されるようになり、変化球の種類を打者が見極めやすくなりました。変化球の変化も旧シリーズのような打者の手元で曲がるような変化に戻されました。
その他
前作まで条件を満たさないと使用できなかったOB選手や隠しプロ選手が、最初から使用できるようになりました。選手名にカーソルを合わせると詳細能力を確認できます。アレンジモードなどで使用できる選手名の音声が削減されました。
サクセスモード
従来のサクセスの世界観を受け継いだ「白球ドリーム 熱血!社会人野球」と、前作から追加された「栄冠ナイン 目指せ名門野球部!」の2本立てです。「白球ドリーム」で作成した選手が「栄冠ナイン」でイベントキャラとして参加したり、「栄冠ナイン」の卒業生が「白球ドリーム」でイベントキャラや継承選手として登場することがあります。
白球ドリーム 熱血!社会人野球
社会人野球編は、『パワプロ2000』以来です。プロ球界は3リーグ18チーム制になった後の世界が舞台となります。「第三世代(猛田、東條、六道の3人)がプロ入りを果たせなかったこと」を前提とした話になっています。本作を最後にサクセスの世界観がリセットされます。
栄冠ナイン 目指せ名門野球部
概要については『
実況パワフルプロ野球14』を参照してください。体力概念が追加され、練習休み、仮設シャワー、マッサージチェアなどの要素が追加されました。夏の大会終了直後にアレンジチームとして登録できます。