実況パワフルプロ野球2001

『実況パワフルプロ野球2001』は、2001年 6月7日にコナミから発売されたプレイステーション用野球ゲームです。2001年度の開幕時点での選手データを搭載しています。

ゲーム概要

本作は、従来のシリーズの要素を踏襲しつつ、新たな試みも取り入れられています。特に、サクセスモードは、プロ野球の二軍選手が主人公となり、一軍昇格を目指すという、これまでとは異なる設定が特徴です。また、関連作品として、選手データを更新した『実況パワフルプロ野球2001決定版』、『実況パワフルプロ野球2002春』、『実況パワフルプロ野球プレミアム版』が存在します。

主なモード

対戦: シリーズおなじみの対戦モード。今作では、一軍と二軍の選手を入れ替え可能になり、二軍選手でも特殊な操作なしに出場できます（アレンジチーム・オールスターは除く）。
ホームラン競争: 全てのホームランを打つと、OB選手が使用可能になります。
シナリオ: 12球団の昨シーズンの実際の試合中のシチュエーションから勝利を目指します。
ドラマティックペナント: キャンプロード・ファームロードという育成システムにより、サクセスロードのように選手を成長させることができます（使用せずにプレイすることも可能です）。
リーグ: 従来のシリーズと同様のリーグ戦モード。
キャンプ: 練習モード。
データ処理: パスワード入力や選手閲覧、メモリーカード間のコピーなどを行います。
公式戦記録: 『2001』では2000年ペナントレースのデータを閲覧できます。
サクセスロード: 後述。

サクセスロード

今作のサクセスモードは、プロ二軍編です。従来のサクセスモードとは異なり、1年の期間を通して1週間を3つに分けてコマンドを実行します。また、『実況パワフルプロ野球2000開幕版』のサクセスモードで初登場したシチュエーションモードによる試合がオープン戦で1試合だけあります。

主人公はプロ野球の二軍選手となり、病弱な妹のなぎさの願いを叶えながら試合で活躍し、年末の契約更改までに監督に認められて一軍昇格を目指します。主人公の成績によってなぎさの病状が変化し、最高の結果ならなぎさは退院し、なぎさ版超人伝という本をもらって主人公が大きく成長しますが、最悪の結果だと海外の病院に送られ主人公の能力が大幅に下がったり、マイナスの特殊能力が付いてしまうこともあります。

なぎさのごほうびや経験点による特殊能力の取得方法、彼女の存在など各シリーズそれぞれ細部に相違点があります。そのため攻略法も作品ごとに変わります。

試合には2軍登録されている実在選手が登場します。架空選手を含め主人公の所属チームの選手はランダムで能力が成長するので終盤の試合には勝ちやすくなっています（練習の指示はできません）。

作成した選手は『パワプロ8』で使用可能です（『2001』のみ）。『2001決定版』は『パワプロ8決定版』に対応しています。

主な登場人物

パワプロ7の設定と異なり、猪狩・阿畑含め全球団共通の人物設定です。

選手
主人公: 球団オーナーから1年以内に活躍できなければ解雇と言われ奮起します。今作では無口ですが、感情表現は豊かです。
矢部明雄: おなじみの牛乳瓶の底のような眼鏡が特徴の外野手。主人公の親友でありライバル。
猪狩守: 後の猪狩カイザースのエースピッチャー。主人公に特別な意識を持つ。
阿畑やすし: ナックルボーラー。オリジナルアレンジの変化の大きいナックルボールが特徴。
グラン・ファニーニョ: 助っ人外国人。プエルトリコ出身の典型的なスラッガー。
球団関係者
鮫島粂太郎: 球団職員。野球は心でやるものという信条を持つ。
コーチさん: ドラマティックペナントのコーチさんと同一人物。
二軍監督: 常に後姿で登場します。
加藤理香: 球団担当医。爆弾を除去してくれる。
その他
早川あおい: 今回は選手としては登場しないが、主人公と変化球勝負するイベントがあります。
なぎさ: 主人公の妹。兄の活躍を誰よりも期待している。
加藤京子: 看護師。なぎさの担当。
ダイジョーブ博士: シリーズお馴染みのマッドサイエンティスト。
犬: 今回の名前は「ビーム」。矢部に懐く。

実況パワフルプロ野球2002春

『実況パワフルプロ野球2002春』は2002年 3月14日に発売されたプレイステーション用ソフトです。『パワプロ2001』をベースに選手データを2002年開幕予想データに更新したマイナーチェンジ版で、サクセスのイベント追加などが行われましたが、新規ストーリーはありませんでした。シナリオモードは廃止されています。

実況パワフルプロ野球プレミアム版

『実況パワフルプロ野球プレミアム版』は2003年 1月23日に発売されました。2002年シーズン終了後のデータを使用しており、『2002決定版』という位置づけです。内容は『2001』、『2001決定版』、『2002春』とほぼ同様ですが、実況担当が辻よしなりに変更され、球威メーターが導入されるなどの変更点があります。また、一部の特殊能力の表示が5段階になりました。このソフトの発売をもって、プレイステーション版のパワプロの発売は終了しました。

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