室屋成

室屋成（むろやせい）のプロフィール

室屋成は、1994年4月5日生まれのサッカー選手で、大阪府泉南郡熊取町を故郷に持ちます。彼のポジションはディフェンダー、特にサイドバックとして知られています。現在はドイツのブンデスリーガ・ハノーファー96でプレーしており、元日本代表として国際舞台でもその実力を証明してきました。

幼少期とプロ入り前の経歴

室屋は5歳の時に兄の影響でサッカーを始めました。地元のサッカーチーム「ゼッセル熊取FC」に所属し、同学年の南野拓実選手と共にプレーしました。南野の得点力とは対照的に、室屋はサポート役としての動きが光り、二人は良き刺激を与え合う関係でした。

高校時代には青森山田高校に進学し、2年生の時にサイドバックに転向。全国高校選手権では優秀選手に選ばれるなど、彼の才能は早くから評価されていました。高校卒業後は、清水エスパルスからのオファーもありましたが、彼はサイドバック育成に定評のある明治大学を選択しました。この選択により、彼はFC東京のキャンプにも参加する機会を得ますが、部活動との両立が難しくなり、参加は辞退しました。それでも、大学では特別指定選手としてFC東京に登録されることになります。

FC東京における活躍

2016年2月にFC東京へ加入した室屋でしたが、入った直後に大怪我を負います。4ヶ月のリハビリを経て、U-23チームで再びプレーを始め、プロ入り後初の公式戦に出場しました。その後はトップチームに昇格し、右サイドバックとして活躍。特に天皇杯やJ1リーグでの得点も記録し、2019年にはJリーグ・ベストイレブンに選ばれました。

ドイツでの挑戦 - ハノーファー96

2020年8月、室屋はドイツ・ブンデスリーガ2部のハノーファー96に完全移籍しました。移籍後早々にDFBポカールで初出場を果たし、翌年にはドイツでの初ゴールも記録しました。このように、室屋は海外の舞台でもスムーズに適応し、その存在感を示しています。

日本代表としての功績

室屋は、若い頃から日本代表のユースチームに選出され、2011年にはU-17ワールドカップに出場し、チームを8強に導くなどの実績があります。さらに、AFC U-23選手権では大学生プレーヤーとして唯一のメンバーに選出され、大会優勝に貢献しました。彼の持久力や攻守両面での貢献は高く評価されています。

2017年にはA代表にも初選出され、以降も様々な国際試合でプレーしました。特に2019年のAFCアジアカップでは自身のアシストで決定的な場面にも絡み、強化されたチームの一員として重要な役割を果たしました。

プライベートと人柄

プライベートでは、2018年に一般女性と結婚し、1児の父となっています。彼は大学の先輩である長友佑都選手と比較されることが多いですが、自身のプレースタイルの違いを強調しています。また、室屋は大学と連携しながらプロ入りを果たした初の例でもあり、彼の進取の精神や努力はサッカー界でも多くの人の刺激となっています。

室屋成は現在もサッカー界でのキャリアを謳歌し続けており、これからの活躍が期待されています。

もう一度検索