宮内洋 (野球)

宮内 洋について

宮内 洋（みやうち ひろし）は1973年2月4日生まれ、山口県防府市出身の元プロ野球選手です。内野手として活躍し、その経歴は多彩です。彼は宇部商業高等学校に在籍中からその才能を発揮し、1年生の時からベンチ入りしました。1988年の夏に行われた第70回全国高校野球選手権大会では、東海大甲府との3回戦において特筆すべきプレイを見せました。

代打として起用され、一死二三塁の場面で放った打球がバックスクリーンに飛び、史上初の「代打逆転スリーラン」を記録。この大会では高校野球の最高峰であるベスト8に進出しました。2年生の時は出場機会がありませんでしたが、3年生の夏には主に4番を打ち、捕手としてチームを引っ張りました。この年もソロホームランを含む活躍で3回戦まで進出し、高校通算では49本塁打を記録しました。

高校卒業後、宮内は住友金属（現在の住友金属工業）に入社。ここで彼は1年目から即戦力として活躍し、1991年の都市対抗野球大会ではチームがベスト4に進出し、指名打者としての活躍が評価され若獅子賞を受賞します。また、1996年の日本選手権ではチームの優勝に貢献し、個人の活躍によりMVPに輝くこととなります。7年間にわたって社会人野球をプレーした後、1997年度のドラフト会議で横浜ベイスターズから5位指名を受け、夢のプロ入りを果たしました。

プロ入り後の彼の経歴は、二軍での活躍とは裏腹に一軍ではなかなか成果が上がらず、2001年シーズンをもって現役を引退します。一軍での出場試合数はわずか16試合でした。引退後は、横浜の球団スタッフとしてスコアラー、総務、編成、スカウトなど、さまざまな役割を歴任し、2012年には監督付き広報を務めました。

その後、彼は一般企業に転職したものの、野球への情熱を捨てきれず、富山県のクラブチームでコーチとして活動。さらに、2017年からは千葉ロッテマリーンズでスコアラーとしての仕事に携わり、2020年にはチーフスコアラーに昇格しました。

宮内 洋の記録

• - 初出場: 2000年6月30日 対阪神タイガース（倉敷マスカットスタジアム）
• - 初安打: 2000年7月1日 対阪神タイガース（阪神甲子園球場）

背番号

• - 58（1998年 - 2001年）

宮内洋は、プロ野球選手としては短いキャリアでしたが、その後の球団スタッフとしてのキャリアにおいても多くの実績を残しています。特にスコアラーとしての眼力やデータ分析のスキルは高く評価され、今後のさらなる活躍が期待されています。

もう一度検索