宮出町

宮出町の歴史

宮出町（みやでまち）は、かつて愛知県名古屋市に存在した地名です。この地名は、名古屋市東区と中区にまたがって存在していましたが、その歴史の中で区の変遷を経験し、最終的には消滅しました。以下に、宮出町の詳細な歴史を記述します。

誕生と変遷

1871年（明治4年）、宮出町は、元宮出町、松広町、禅寺町の一部が合併することによって誕生しました。この合併は、明治初期の行政区画の整理の一環として行われました。その後、1878年（明治11年）には、名古屋区宮出町となり、同年の一部が南小川町に編入されました。1889年（明治22年）10月1日には、名古屋市の成立に伴い、名古屋市宮出町となりました。

区の変遷

20世紀に入ると、宮出町は名古屋市の区制の変遷に大きく影響を受けることになります。1907年（明治40年）7月15日には、宮出町の一部が新栄町に編入されました。1908年（明治41年）4月1日には、中区編入に伴い、中区宮出町となりました。その後、1937年（昭和12年）10月1日には、一部が東区に編入され、東区宮出町が誕生しました。1944年（昭和19年）2月11日には、栄区編入に伴い、東区宮出町と中区宮出町が統合され、栄区宮出町となりました。しかし、栄区は短命で、1945年（昭和20年）11月3日には廃止され、宮出町は再び中区宮出町となりました。その後、1946年（昭和21年）4月15日には、一部が東区に編入され、東区宮出町が再び成立しました。

消滅

宮出町の歴史は、1969年（昭和44年）10月21日に中区宮出町の一部が同区栄四丁目に編入されることで、その終わりが見え始めます。そして、1976年（昭和51年）1月18日には、東区宮出町の全域が東桜二丁目に編入され、東区宮出町は完全に消滅しました。中区宮出町の一部も同日に東桜二丁目に編入されています。宮出町の歴史は、1977年（昭和52年）10月23日に中区宮出町の全域が同区新栄一丁目に編入されたことで完全に幕を閉じました。

まとめ

宮出町は、その短い歴史の中で、名古屋市の区制の変遷に翻弄され、最終的にはその名を消しました。しかし、その歴史は名古屋市という都市の発展の一つの側面を物語っています。この地名は、現在では地図上には存在しませんが、その足跡は名古屋市の歴史の中に刻まれています。

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