宮原義久 (政治家)

宮原 義久（みやばら よしひさ）は、1963年（昭和38年）1月1日に宮崎県小林市に生まれた日本の政治家です。現在、同市の首長として市政運営にあたっており、2022年の再選を経て2期目を務めています。

地元、宮崎県小林市で育ち、学歴としては小林市立細野中学校、宮崎県立高鍋農業高等学校を卒業後、宮崎大学畜産別科で学びました。

政治家としてのキャリアは、1999年（平成11年）4月の旧小林市議会議員選挙での初当選から始まりました。市議会議員として活動した後、2003年（平成15年）4月には宮崎県議会議員選挙に自由民主党公認候補として立候補し、こちらも初当選を果たしました。県議会議員として県政に携わった経験を積みました。

長年の議員活動を経て、故郷である小林市の舵取りを担うことを決意し、2017年（平成29年）9月28日に、任期満了に伴う小林市長選挙への立候補の意向を表明しました。翌2018年（平成30年）4月15日に執行された市長選挙では、他の候補者を破り、激戦の末に初当選を果たしました。この選挙は、当日有権者数38,132人に対し、最終投票率58.62%という関心の高さの中で行われました。当選を受けて、同年4月23日付けで小林市長に正式に就任しました。

市長としての活動を進める中で、2022年（令和4年）には次期小林市長選挙を迎えました。この選挙では、他に立候補を届け出た者がなく、宮原氏の無投票での再選が決定しました。これにより、引き続き小林市長として2期目を務めることとなりました。

一方で、市長就任直前の時期に政治資金に関する問題が浮上しました。宮原氏が代表を務めていた政治団体「自由民主党宮崎県小林市第二支部」が、2018年（平成30年）4月の市長選挙前後にかけて、小林市が発注する公共工事を受注している地元の建設関連企業4社から政治献金を受け取っていたことが判明しました。政治資金規正法では、国や地方公共団体と請負契約を結んでいる業者が、その団体に関連する政治団体に寄付を行うことは原則として禁じられています。この献金は、2019年（令和元年）11月に同支部の政治資金収支報告書が公表された後に問題視されました。これを受け、宮原氏は該当の建設関連企業4社から受領していた合計53万円の献金全額を返還しました。この件は、政治と金、特に公共事業を受注する企業からの献金のあり方について、改めて問いを投げかける出来事となりました。

現在、宮原義久氏は2期目の小林市長として、過去の経験や課題に向き合いながら、故郷の発展と市民生活の向上を目指し、市政運営に取り組んでいます。

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