宮古島市未来創造センター

宮古島市未来創造センター：地域の知と文化の拠点

宮古島市未来創造センターは、沖縄県宮古島市に位置する、図書館と中央公民館の機能を統合した複合施設です。2019年8月17日に、旧沖縄県立宮古病院跡地に開館しました。テーブルサンゴを思わせる美しい外観が特徴的な、地上3階建ての建物です。延床面積は12,203平方メートル、敷地面積は23,319.87平方メートルを誇ります。

歴史と変遷：図書館と公民館の統合

未来創造センターの建設は、老朽化した宮古島市立平良図書館の移転・改築計画から始まりました。しかし、計画は発展し、同じく老朽化が進んでいた宮古島市中央公民館も統合して、両施設を併設する複合施設とする計画へと変更されました。

この計画には、長年にわたる図書館と公民館の歴史が深く関わっています。平良市立図書館（旧宮古琉米文化会館）は1952年の設立以来、幾度かの改築・改称を経てきました。台風被害による倒壊や、本土復帰による日本政府からの施設譲渡などの歴史を辿り、2010年に移転のため業務を休止、2018年に閉館に至りました。一方、旧沖縄県立図書館宮古分館は1928年の設立以来、宮古島の地域住民に長く愛されてきましたが、2010年に廃止、その後宮古島市立平良図書館北分館となり、2018年に閉館しました。

これらの図書館と、1985年に落成した平良市中央公民館（のち宮古島市中央公民館）が、未来創造センターに統合されることで、宮古島の文化・学習拠点としての機能を一層強化することとなりました。旧図書館、旧公民館の蔵書や資料は、未来創造センターに引き継がれています。

施設概要：多様なニーズに対応する空間

未来創造センターは、多様なニーズに対応できるよう、様々な施設を備えています。

1階には、200席の移動観覧席と100席の舞台ピットを備えた多目的ホール、複数のスタジオ、ホワイエ、そして郷土資料を収蔵する郷土エリア（約3万9000冊）があります。

2階には、ギャラリー、子ども向けの資料を豊富に揃えたこどもエリア（約2万7000冊）、おはなしの部屋、一般図書エリア（約6万8000冊）、喫茶コーナー、視聴覚コーナー、新聞コーナー、研修室、調理室などが配置されています。

3階には、中高生向けのティーンズエリア（約4300冊）、芸術関連資料を収蔵する一般エリア、学習室などが用意されています。

これらの多様な空間は、年齢や目的に関わらず、地域住民が快適に過ごせる環境を提供しています。

未来への展望：地域社会の活性化へ

宮古島市未来創造センターは、単なる図書館や公民館を超えた、地域社会の活性化を担う拠点として期待されています。充実した施設と多様なプログラムを通じて、地域住民の学習機会の提供、文化交流の促進、そして地域社会の持続可能な発展に貢献していくことでしょう。 未来創造センターは、宮古島の未来を担う人材育成と地域文化の継承という重要な役割を担っています。 今後も、地域住民にとってなくてはならない存在として、発展を続けることが期待されます。

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