宮城県気仙沼向洋高等学校

宮城県気仙沼向洋高等学校

宮城県気仙沼向洋高等学校は、宮城県気仙沼市長磯牧通に位置する県立高等学校です。もともと水産系の学校として発足した経緯から、現在も水産に関する学科が設置されています。特に特徴的なのは、年1回、10月頃に実施される長期航海実習です。宮城県教育委員会の実習船「宮城丸」を使用し、ハワイまでの往復航海を行います。学科によっては宮城県水産高等学校との合同実習となることもあります。

歴史

この学校の歴史は、1901年に気仙沼町立水産補習学校として設置されたことに始まります。その後、郡立本吉水産学校、県立水産講習所と変遷を重ね、1945年に県立宮城県気仙沼水産学校となりました。1948年には宮城県気仙沼水産高等学校に昇格、1977年には波路上地区に校舎を移転しました。1994年には現在の校名である宮城県気仙沼向洋高等学校に改称されました。

2011年3月11日の東日本大震災では、校舎が津波により大きな被害を受けました。しかし、幸いにも校内にいた生徒・教職員は全員無事でした。その後、気仙沼高校の第二グラウンドに建設された仮設校舎で授業を再開しました。2015年には、校内での盗撮事件や硬式野球部員の飲酒・喫煙問題が発覚し、野球部は夏の甲子園出場を辞退するという不祥事もありました。2018年8月には長磯牧通地区に新校舎が完成し、移転しています。

旧校舎は震災遺構として保存され、「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」として2019年3月10日に一般公開されました。

東日本大震災

東日本大震災では、校舎が4階まで津波で浸水するという甚大な被害を受けました。しかし、校内にいた生徒・教職員は全員無事に避難することができました。震災後、旧校舎は震災遺構として保存されることになり、2019年3月10日より一般公開されています。当初は南校舎のみが保存対象でしたが、後に北校舎も追加で保存されることになりました。

設置学科

情報海洋科
海洋類型
情報電子類型
産業経済科
食品開発類型
食品ビジネス類型
機械技術科
機械システム類型
エンジンシステム類型
専攻科
漁業科
無線科

部活動

運動部

柔道部、相撲部、ラグビー部、硬式野球部、卓球部、ヨット部、男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、バドミントン部、テニス部

文化部

写真部、ハイテク部、VFC同好会、電波研究会、軽音楽部

交通

JR東日本気仙沼線BRT陸前階上駅下車徒歩8分
※波路上旧校舎は陸前階上駅下車徒歩20分

出身者

水上不二 - 児童文学作家
畠山重篤 - 養殖漁業家、京都大学・社会連携教授、著述家
塩田蔵人 - ラグビー選手

脚注

関連項目

宮城県高等学校一覧
旧制中等教育学校の一覧 (宮城県)
日本の水産に関する学科設置高等学校一覧
日本の工業高等学校一覧
水産講習所
実業学校

外部リンク

宮城県気仙沼向洋高等学校

もう一度検索