宮城県道211号上鹿折停車場線

宮城県道211号上鹿折停車場線は、宮城県気仙沼市に位置する、全長114.5メートルの短い一般県道です。起点は、かつてJR大船渡線の上鹿折駅があった場所です。2011年の東日本大震災により、大船渡線は甚大な被害を受け、その後BRT（バス高速輸送システム）に転換されました。それに伴い、上鹿折駅も鉄道駅としては廃止されています。

県道211号は、その上鹿折駅跡地と宮城県道34号気仙沼陸前高田線を結んでいます。宮城県道34号は、気仙沼市と陸前高田市を結ぶ主要な道路であり、県道211号を経由することで、旧上鹿折駅周辺地域から広範囲へのアクセスが可能となります。

この県道は、気仙沼市内のみを通過します。沿線には住宅地や商店などが点在し、地域住民の生活道路としての役割を果たしています。

接続する道路としては、宮城県道34号気仙沼陸前高田線が挙げられます。この接続点付近には、大船渡線BRTおよびミヤコーバス鹿折線の「上鹿折駅前」停留所が設置されており、公共交通機関への乗り換え拠点となっています。鉄道がBRTに転換された後も、この場所が交通の要所としての機能を維持していることがわかります。

県道211号は、総延長が非常に短い道路ですが、地域住民にとっては重要な生活道路であり、BRTやバス路線へのアクセスを提供するという点で、地域交通ネットワークにおいて重要な役割を担っています。震災からの復興の過程で、鉄道からBRTへと交通手段が変化しましたが、県道211号は、地域住民の足を支え続けています。

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