宮島和美

宮島 和美（みやじま かずよし）氏は、1950年1月28日に神奈川県小田原市に生まれた日本の実業家です。

彼のキャリアは、1973年に成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科を卒業した後に始まります。大学では社会心理学の石川弘義氏のゼミで学びました。卒業後、大手流通グループであるダイエーに入社。ここでは創業者である中内㓛氏の側近として勤務し、その経営哲学や手法を間近で学びました。ダイエーでは順調に昇進し、1995年には取締役秘書室長に就任。さらに1999年には常務執行役員秘書室長を務めるなど、組織の中枢で重要な役割を担いました。

2001年、宮島氏は新たなキャリアの舞台としてファンケルを選びます。ファンケル創業者である池森賢二氏の義弟にあたる関係性もあり、取締役社長室長として同社に入社しました。その後も着実に要職を歴任し、2003年には常務取締役社長室担当兼社長室長、2004年には取締役常務執行役員社長室担当兼社長室長と昇進を重ねていきます。そして、2007年にはファンケルの代表取締役社長執行役員に就任。トップとして経営の指揮を執ることとなりました。

社長就任からわずか1年後の2008年には、代表取締役会長執行役員に就任。ファンケルの経営を会長として牽引しました。この間、彼はファンケルだけでなく、日本のビジネス界全体においても影響力を持つようになります。2010年には、業界団体である日本通信販売協会の会長に就任し、通信販売業界の発展と健全化に貢献しました。

2012年には、経済産業省の産業構造審議会流通部会の委員を務め、国の経済政策、特に流通分野における議論にも参画しました。2013年には再びファンケルの代表取締役社長執行役員に復帰し、再び経営の最前線に立ちました。その後、2017年には取締役副会長執行役員となり、経営の中核としてサポートする立場に移行しました。同年には、地域経済にも貢献する形で、さがみ信用金庫の理事にも就任しています。

2019年には、大手情報サービス企業であるカカクコムの取締役に就任するなど、社外での活動も広げました。ファンケルでは、2020年に相談役に退きましたが、その後もその豊富な経験と知識は様々な場で求められることになります。

そして2023年、彼は教育界に新たな活躍の場を移しました。母校である成城大学などを擁する学校法人成城学園の理事長に就任。長年にわたる実業界での経験や組織運営の手腕を活かし、教育機関の運営においてリーダーシップを発揮しています。宮島和美氏は、ダイエーでのキャリア初期からファンケルでのトップ、業界団体のリーダー、そして教育機関の運営まで、幅広い分野でその能力を示してきた人物と言えます。

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