宮崎克則

宮崎 克則（みやざき かつのり）

概要

宮崎克則氏は、1959年に生まれ、日本の歴史学者として知られています。専門は日本近世史や異文化交流史、民衆史、さらにシーボルトに関する研究など多岐にわたります。現在は西南学院大学の教授として後進の指導にも力を注いでいます。

来歴

宮崎氏は佐賀県唐津に生まれ、1982年に九州大学文学部史学科を卒業しました。その後、同大学の大学院文学研究科に進学し、1989年に博士課程を単位取得後に退学。1996年には『大名権力と走り者の研究』という論文で九州大学より文学博士の学位を授与されるに至ります。彼の学問の旅は、九州大学文学部付属九州文化史研究所の助手を経て、総合研究博物館では准教授として広範な研究を行いました。2010年からは西南学院大学の国際文化学部で教授として教鞭を執っています。

主な著書

宮崎氏の研究成果は多くの著書として結実しています。1995年に発表した『大名権力と走り者の研究』は、彼の学問の基礎となる重要な著作の一つです。2002年には『逃げる百姓、追う大名―江戸の農民獲得合戦』を出版し、江戸時代の農民と大名との関係を探求しました。また、2009年には『九州の一揆・打ちこわし』を出版し、九州地方の抗争の歴史を丹念に描写しました。2017年にはシーボルトに関する独自の研究である『シーボルト「NIPPON」の書誌学研究』を刊行、さらには2023年には『シーボルト書簡集成』が出版され、シーボルトと日本人との交流を詳細に分析しています。

編著作品

これまでに宮崎氏は編著においても高く評価されています。2006年の『古地図の中の福岡・博多 1800年頃の町並』や、2009年の『ケンペルやシーボルトたちが見た九州、そしてニッポン』など、歴史的な視点から地域の文化や歴史を掘り下げた作品が多数あります。また、福岡に関するガイド『大学的福岡・博多ガイド こだわりの歩き方』(2012年)や、地名や地図に関する謎に迫った『福岡 地理・地名・地図の謎』(2014年)なども手がけ、幅広い知識を持っています。

研究への貢献

宮崎克則氏の研究は、日本の歴史学界において重要な位置を占めています。特に異文化交流や民衆の視点から日本近世史を再考することにより、複雑な社会構造や文化的な相互作用について新たな理解をもたらしています。彼の業績は学界に留まらず、一般の方々に向けても大変有益な洞察を提供しています。

外部リンク

彼の研究活動や業績については、以下のリンクからも詳細を確認できます。

• - 宮崎 克則 (MIYAZAKI KATSUNORI) - researchmap
• - 西南学院大学

もう一度検索