宮崎十三八

宮崎十三八

宮崎十三八（みやざき とみはち、1925年7月8日 - 1996年5月11日）は、福島県会津若松市出身の郷土史家です。地域史研究に深く携わり、会津地方の歴史と文化に関する数多くの著作を残しました。

生涯

宮崎十三八は、会津若松市で生まれ、旧制新潟高等学校文科を卒業後、会津若松市役所に入庁し、商工観光部長を務めました。その傍ら、郷土史研究に情熱を注ぎ、会津史学会の会長、顧問、会津史談会相談役を歴任するなど、会津地方の歴史研究の中心人物として活躍しました。

業績

宮崎十三八の業績は、会津地方の歴史、文化、戊辰戦争に関する詳細な研究と、それを基にした数多くの著作にあります。彼の著作は、会津の歴史を深く理解するための貴重な資料として、今日でも多くの人々に読まれています。

主な著書として、『私の城下町 会津若松』、『少年白虎隊 絵物語 戊辰戦争に散った少年たちの物語』、『会津地名・人名散歩』、『会津人の書く戊辰戦争』、『会津の史的な風景』、『手作り会津史』、『会津の観音巡礼』、『会津の古寺巡礼』などが挙げられます。これらの著作は、会津の風土、人々の生活、歴史的な出来事を生き生きと描き出し、読者に深い感動を与えます。

また、共編著として『遥かなるゴールドヒル 若松コロニーの跡をたずねて』、『会津戊辰戦争史料集』、『物語・妻たちの会津戦争』、『保科正之のすべて』、『幕末維新人名事典』などがあり、多岐にわたるテーマで会津の歴史と文化に光を当てています。

観光史学との関連

宮崎十三八の研究は、観光史学の分野にも貢献しています。彼の著作は、会津地方の歴史的な観光資源を掘り起こし、その魅力を広く伝える役割を果たしました。特に、『会津地名・人名散歩』や『会津の史的な風景』などは、会津の歴史的な名所や旧跡を巡る観光客にとって、貴重なガイドブックとなっています。

参考文献

* 『会津の観音巡礼』著者紹介

宮崎十三八は、会津の歴史と文化を愛し、その魅力を伝え続けた郷土史家として、その功績は永く語り継がれることでしょう。

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