宮崎県立日向工業高等学校

宮崎県立日向工業高等学校

概要

宮崎県日向市の豊かな自然に囲まれた大字平岩に位置する、公立の専門高校です。その名は宮崎県立日向工業高等学校（みやざきけんりつひゅうがこうぎょうこうとうがっこう）。ものづくり分野の未来を担う人材育成を目指しており、地域産業の発展に貢献する技術者の育成に力を入れています。

教育課程と学科構成

本校では、将来の進路や興味に応じて選択できるよう、複数の専門学科とコースを設けています。

機械科
機械技術コース
ものづくり・ロボットコース
現代産業の基盤となる機械工学の知識・技術に加え、ロボット技術や先進的なものづくりについても深く学びます。

電気科
電気コース
電子・情報コース
電気の基本から応用、さらに電子技術や情報通信技術に至るまで、幅広い分野の専門知識と実習を組み合わせた教育が行われています。

建築科
建築技術コース
* 住環境コース
建築物の設計・施工に関する技術はもちろん、人々の生活空間をより快適で豊かなものにするための住環境に関する学びを深めます。

これらの学科構成は、技術革新の進む現代社会に対応できる専門性を身につけることを目的としています。

沿革

本校の歴史は、1961年4月1日に宮崎県立富島高等学校の教室を間借りして始まったことに遡ります。創立当初は機械科、電気科、工業化学科の3学科を設置していました。

創立翌年の1962年7月30日には、現在地である新校舎への移転が実現し、教育環境が整備されました。その後、1964年4月1日には建築科が新たに加えられ、学校の専門分野が拡充されました。

学科の改編も行われており、1996年4月1日には工業化学科の募集を停止し、化学工業科を設置しました。しかし、時代の変遷とともに、化学工業科は2006年4月1日をもって募集停止となり、現在の3学科体制へと移行しました。

学校生活と特色ある活動

2010年度の生徒数は合計342名で、内訳は機械科114名、電気科118名、建築科110名でした。

年間を通じて、生徒の成長を促す多様な行事が実施されています。4月の入学式とオリエンテーションに始まり、5月には遠足や高校総体で心身を鍛えます。6月には学校独自の「日工デー」があり、7月にはクラスマッチや体験入学が行われます。秋には体育大会や、社会との繋がりを学ぶインターンシップが重要な位置を占めます。冬には恒例の文化祭「はまぐり祭」が開催され、日頃の学習成果を発表する場となります。2月には修学旅行で新たな知見を広げ、3月には卒業式で学び舎を巣立ちます。これらの行事は、学業だけでなく、豊かな人間性を育む貴重な機会となっています。

部活動も盛んで、特にソフトボール部は、平成21年度の第36回宮崎県高等学校総合体育大会で準優勝を果たすなど、顕著な実績を残しています。

輩出した人材

日向工業高等学校は、様々な分野で活躍する人材を輩出しています。著名な卒業生としては、元プロ野球選手の三浦政基氏や、日向市長を務める十屋幸平氏（元宮崎県議会議員、元日向市議会議員も歴任）などが挙げられます。

地域との連携とアクセス

地域産業との連携を重視し、インターンシップなどを通じて実践的な学びの機会を提供しています。

学校へのアクセスは、JR日豊本線財光寺駅から徒歩約21分です。また、南部ぷらっとバスを利用する場合、日向工業高校前バス停で下車後、徒歩1分と非常に便利です。

本校は、地域社会に貢献できる技術者の育成を目指し、教育活動を展開しています。

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