宮崎章

宮崎章（みやざき あきら）は、1905年2月15日に生まれ、1988年8月9日に亡くなった、昭和時代の日本の外交官です。愛知県出身で、東京帝国大学法学部を卒業後、1929年に外交官試験と高等試験行政科に合格し、外務省に入省しました。

宮崎は、英国、米国、中国などでの勤務を経て、1943年には満州国大使館の一等書記官兼新京総領事に就任しました。第二次世界大戦終結後の占領期には、終戦連絡名古屋事務局長、終戦連絡東海北陸事務局長を歴任し、戦後処理に携わりました。

1951年10月には政務局情報部長に就任し、同年12月には新設された情報文化局長に任命されました。1952年7月からは駐米大使館参事官、1954年1月からは中華民国（台湾）大使館特命全権公使として、外交官としてのキャリアを重ねました。1957年3月には国際協力局長に就任し、翌1958年5月に同局が国際連合局に改編された際には、引き続き局長を務めました。

国際連合の場においては、日本の安全保障理事会非常任理事国入りに貢献したほか、国連総会での核実験禁止決議の採択に向けて、強い熱意を持って活動しました。1959年4月にはオランダ大使に就任し、在任中には国連総会代表も兼任しました。その後、1963年にはトルコ大使に任命され、1968年5月からは日蘭協会会長を務めました。

1969年4月には在ローマ日本文化会館長に就任し、1973年11月に退官しました。1975年（昭和50年）には、長年の功績が認められ、勲一等瑞宝章を受章しました。宮崎章は、その生涯を通じて、日本の外交に大きく貢献した人物として記憶されています。

宮崎の功績をまとめるにあたり、以下の参考文献を参照しました。

* 外務省外交史料館日本外交史辞典編纂委員会『新版 日本外交史辞典』山川出版社、1992年。

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