宮川総合自動車学校

宮川総合自動車学校の歴史

宮川総合自動車学校（みやがわそうごうじどうしゃがっこう）は、三重県伊勢市佐八町に位置していた自動車教習所です。1984年にその歴史に幕を下ろしましたが、その間の長い道のりには多くのエピソードがあります。

所在地と規模

この教習所は、伊勢市佐八町1248番地にあり、敷地面積は約52,000m²、教習コース面積は約30,000m²を有していました。校舎は鉄筋コンクリート造りの2階建てで、延床面積は約1,500m²です。多様な教習車を揃え、閉校直前には普通車が30台、牽引車や大型特殊車、大型トラック、自動二輪車も含まれていました。教職員は約50人が揃い、教習生の育成に尽力していました。

沿革と発展

宮川総合自動車学校の創立は1960年8月1日であり、その当初は伊勢市中島町の宮川河川敷に自動車練習所としてスタートしました。162年5月1日には三重県公安委員会の指定を受け、実地試験が免除される教習所として認可されました。1980年には、既存の場所から新たに伊勢市佐八町へ移転し、宮川総合自動車学校と名前を改めて開校を迎えました。西の地域で初めて託児室や視聴覚教育施設が備えられた校舎も設置され、地域の教育機関としての役割を果たしていました。

経営の厳しさと閉校

しかしながら、1984年、経営の悪化が深刻化し、新規入校を4月21日から停止する決定が下されました。同年6月25日、長年の活動に終止符を打ちました。閉校の理由の一端には、近畿自動車道伊勢線の計画によって土地に影響を受けたことがあり、教習所がある土地の移転を余儀なくされました。当初の計画よりも大きな用地を確保する必要があり、借入金による資金運営が経営圧迫の要因となりました。また、時代の流れとともに免許取得ブームが収束し、以前に比べ教習生の人数も減少したことが閉校への道を加速させました。

閉校後の状況

宮川総合自動車学校の閉校後、1985年10月には玉木鐡工所がその跡地に本社工場を移転し、新たな活動が始まりました。教習所が担っていた教育の場は失われましたが、跡地には新たな事業が生まれ、地域の発展に寄与しています。

このように、宮川総合自動車学校は短い歴史ではありましたが、様々な問題に直面しながらも地域に貢献してきた教習所でした。

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