宮田修

宮田 修: NHKの元エグゼクティブアナウンサーから神職へ

宮田修（みやた おさむ）は1947年10月4日に生まれ、千葉県立船橋高等学校を卒業後、埼玉大学を経て1970年にNHKに入局しました。アナウンサーとしてのキャリアをスタートさせ、その後は様々なニュース番組やスポーツ中継に携わりました。

彼のキャリアの中で特に記憶に残るのは、1995年の阪神・淡路大震災です。その際、宮田は初動対応に深く関わり、その経験が彼のアナウンサーとしてのスタンスに大きな影響を与えました。震災から数ヶ月後、東京のアナウンス室へ異動し、「NHKニュース7」の土日祝のキャスターとして活躍しました。その立場で彼は多くの視聴者に信頼感を与え、報道の最前線で活動を続けました。

2000年代には、平日キャスターの森田美由紀が休暇を取る際にキャスター代理を務めたり、2004年には役職定年の後もエクゼクティブアナウンサーとしての任務を全うしました。そして2008年、60歳を迎えた彼はNHKを退職しました。

退職後、宮田は神職の資格を取得し、2003年に千葉県長生郡長南町にある熊野神社の宮司に就任しました。これが彼の新たな人生の一歩であり、アナウンサーとしての活動と並行して神主としても活躍する道を選びました。現在、宮田は地元千葉で多くの中小神社の宮司を務めていますが、彼の神職活動はNHK在職中に許可を得て行われていたことも特筆すべきポイントです。

さらに、現在はセレモアつくばの業務執行役員としても活動しており、同社のイメージキャラクターとしてテレビCMや広告に出演する姿も見られます。彼の多才な活動が、報道や神職という異なる領域で人々に影響を与えているのです。

実績と活動

宮田がアナウンサーとして携わった番組には、NHKの「モーニングワイド」、 「ネットワークにっぽん」などがあり、他局でも「明石家さんまの転職DE天職」などに出演しています。特に阪神・淡路大震災関連の報道特別番組では、深夜まで繋がる生放送を担当し、緊急事態における報道の重要性を体現しました。また、著書「危機報道―その時、わたしは……」では、震災時の体験を語り、報道の現場の厳しさを伝えています。

宮田は、長いキャリアを通じて聴衆に信頼されるアナウンサーとしての存在感を放ち続け、今なお神職として地域社会に貢献する姿勢は、多くの人々にとって尊敬の的です。彼の経験は、報道と神職を融合させた新たな生き方の象徴と言えるでしょう。

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