宮脇修一

宮脇修一：模型の世界を革新し続ける「センム」

宮脇修一氏は、1957年生まれの日本の著名な原型師であり、実業家、タレント、そして教育者です。株式会社海洋堂の顧問を務め、かつては同社の代表取締役社長も務めました。また、海洋堂高知の代表取締役社長、そしてガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル」の実行委員長としても活躍されています。大阪芸術大学キャラクター造形学科教授として、次世代のクリエイター育成にも尽力しています。

海洋堂と共に歩んだ道

宮脇氏の父、宮脇修氏が1964年に大阪府守口市に模型店「海洋堂」を開業したことが、彼の模型人生の始まりでした。幼少の頃からプラモデルや造形に親しみ、小学生の頃から店の手伝いを始め、中学生になると店長を任されるほどでした。模型に囲まれた環境で育ち、その才能を開花させていきます。

中学卒業後、正式に海洋堂に入社。当初は小さな模型屋でしたが、父と共に事業を拡大し、帆船模型ブーム、戦車模型ブーム、ガレージキットブーム、そしてフルタ製菓のチョコエッグブームといった数々のブームを仕掛け、海洋堂を世界的な模型メーカーへと押し上げました。

1985年には、海洋堂の株式会社改組に伴い専務取締役に就任。この頃から「センム」の愛称で親しまれるようになります。2005年には社長に就任し、2020年にMSD企業投資株式会社との資本業務提携に伴い再び専務、後に顧問に就任しました。現在は「宮脇センム」として吉本興業にも所属し、タレントとしても活動しています。

ワンダーフェスティバルと教育活動

宮脇氏は、年2回開催されるガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル」を主催し、アマチュアからプロまで、多くの造形ファンに作品発表と交流の場を提供しています。また、大阪芸術大学キャラクター造形学科では、フィギュア造形の教鞭を執り、次世代のクリエイター育成に力を注いでいます。

多才な顔

模型業界での活躍に加え、「宮脇センム」としてテレビ出演や書籍の執筆も行っています。日経スペシャル カンブリア宮殿に出演したり、著書『造形集団 海洋堂の発想』や『「好きなこと」だけで生きぬく力 自分基準の仕事で世界一になれ』などを出版しています。模型の世界にとどまらず、幅広い分野で活躍する多才な人物です。

まとめ

宮脇修一氏は、海洋堂の発展に大きく貢献し、日本の模型業界を牽引してきた人物です。その情熱と創造力は、多くの人々に影響を与え続けています。模型業界の発展に尽力する一方、教育者として次世代を育成する宮脇氏の今後の活躍から目が離せません。

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