宮脇千博

宮脇千博の軌跡

宮脇千博（みやわき ちひろ、1991年8月28日生まれ）は、長距離走を専門とする日本の元陸上競技選手である。長野県駒ヶ根市出身の彼は、中京高等学校での素地を活かし、陸上競技の世界でその名を馳せた。

幼少期から高校時代まで

彼の陸上キャリアは中学時代に始まるが、駒ヶ根市立東中学校では特筆すべき成績がなかった。しかし、岐阜県の中京高校に進学すると、彼の才能が開花。インターハイや全国高校駅伝など多くの大会で力を発揮し、その存在感を示すこととなる。

トヨタ自動車入社後の活躍

卒業後、宮脇は大学には進学せず、トヨタ自動車に入社。ここで彼の陸上競技人生は大きく変わる。入社1年目から主力選手として活躍し、2011年の全日本実業団対抗駅伝競走大会では1区を担当し、チームの初優勝に貢献した。
特に2011年11月には、10000mにおいて日本歴代6位となる27分41秒57を記録し、その名を一段と高めた。

翌2012年には、全日本実業団駅伝で3区を走り区間新記録を樹立、続いて全日本実業団ハーフマラソンでは1時間00分53秒のタイムで日本歴代3位に入った。これらの成績は、彼の競技者としての実力を証明するものであった。

さらなるステップアップ

2013年から2014年にかけて、宮脇は全日本実業団駅伝での活躍を続け、3年連続で区間賞を獲得。2013年の東京マラソンで初めてのフルマラソンに挑戦し、2時間11分50秒で15位となり、その手応えを感じた。

2016年には、全日本実業団駅伝で初めて5区を走り、首位に立つ結果をもたらした。これにより、トヨタ自動車は二連覇を達成。ここまでの6年間で、すべての大会で区間賞またはチーム総合優勝を経験したが、自身が両方を成し遂げた試合はないと振り返る。

フルマラソンへの挑戦

2017年のびわ湖毎日マラソンにおいても再びフルマラソンに挑戦するが、2時間16分51秒の25位に留まる。しかし、2018年には東京マラソンに出場し、見事にサブテン（2時間10分未満）を達成する2時間08分台でゴール。最終的に総合8位、日本人4着でフィニッシュし、2020年東京オリンピックの選考会出場権もゲット。

引退とその後

宮脇千博は、2023年3月5日に東京マラソン2023を最後に現役を引退した。数々の記録を持つ彼は、陸上界に大きな影響を与えた選手であり、今後の活動にも期待が寄せられている。彼の競技人生は、後輩選手たちにとっても大きな励みとなるだろう。

主な記録

• - マラソン: 2時間08分45秒 (東京マラソン2018)
• - 10000m: 27分41秒57 (日本歴代6位)
• - ハーフマラソン: 1時間00分53秒 (日本歴代3位)

宮脇の成績や姿勢は、これからの陸上選手たちへの良き手本となることでしょう。

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