宮越慶二郎

宮越慶二郎：華麗なる「ニンジャスタイル」でキックボクシング界を牽引する王者

宮越慶二郎（みやこし けいじろう）は、1990年1月28日生まれ、埼玉県所沢市出身のキックボクサーです。拳粋会宮越道場に所属し、元NJKFライト級王者、元WBCムエタイライト級王者、そして元WBCムエタイインターナショナルライト級王者という数々のタイトルを獲得しています。

生い立ちと格闘技との出会い

父は、かつてベニー・ユキーデとも対戦した元キックボクサーの内藤武（拳粋会宮越道場の初代代表）であり、格闘技一家に生まれました。3歳年上の兄、宮越宗一郎も元WBCムエタイインターナショナルスーパーウェルター級王者という実力者です。幼少期は空手の他に、サッカーやバスケットボールにも親しみ、中学3年生時にはバスケットボールの所沢市選抜選手に選ばれるほどの運動能力を持っていました。特に、バスケットボールで培われた動きが、後の宮越選手の代名詞となる「ニンジャステップ」を生み出し、独自のファイトスタイル「ニンジャスタイル」の確立に繋がったとされています。

アマチュアからプロへ

小学生時代は兄弟で空手に打ち込みましたが、兄の宗一郎が結果を残したのに対し、慶二郎は勝利を収めることができませんでした。高校でバスケットボールを引退後、キックボクシングのアマチュア試合に出場し、3勝3敗1引き分けという戦績を残します。兄の宗一郎がプロキックボクサーとして活躍する姿に刺激を受け、自身もプロの道へ進むことを決意します。

2008年、NJKFでプロデビューを果たし、デビュー戦を1ラウンドTKO勝利で飾ります。2010年にはNJKFライト級タイトルマッチに挑戦しますが、一輝選手に判定負けを喫します。しかし、翌2011年の再戦では見事リベンジを果たし、判定勝ちでNJKFライト級王座を獲得、初のベルトを手にします。2012年にはWBCムエタイライト級タイトルマッチで水落洋祐選手に敗れますが、2013年の再戦で再びリベンジを果たし、WBCムエタイ日本ライト級王者となります。2015年にはWBCムエタイインターナショナルライト級王座を獲得し、3本目のベルトを手にしました。

数々の強豪との激闘

宮越選手は、タイトル戦以外にも数多くのチャンピオンクラスの選手と対戦しています。黒田アキヒロ選手（元J NETWORKライト級王者）、卜部功也選手（元K-1ライト級世界王者）、ガンスワン BE WELL選手（元ラジャダムナンスーパーフェザー級王者）など、数々の強豪を打ち破り、その実力を証明してきました。また、町田光選手（元MAスーパーフェザー級王者）や重森陽太選手（元新日本バンタム級、フェザー級王者）との試合では引き分けに終わるなど、激戦を繰り広げています。2017年には森井洋介選手、海人選手に敗北を喫するも、その後の試合ではスアレック ルークカムイ選手、勝次選手、鈴木真治選手などの強豪に勝利しています。

海外での試合経験も豊富で、中国、ロシア、フィリピンでの試合も経験しています。特に、数々の試合でリベンジを果たしていることでも有名で、その粘り強さと精神力の強さが伺えます。

人気キックボクサーとして

2018年と2019年には、メインイベンターを務めるなど、キックボクシング界を牽引する人気選手として活躍しています。宮越選手の試合は常に観客を魅了し、その独特のファイトスタイルとアグレッシブな姿勢は多くのファンを惹きつけています。

宮越慶二郎は、数々のタイトルを獲得し、数々の強豪との激闘を繰り広げてきた、まさに現代のキックボクシング界を代表する選手の一人です。彼の今後の活躍からも目が離せません。

獲得タイトル

NJKF日本ライト級王者
WBCムエタイ日本ライト級王者
* WBCムエタイインターナショナルライト級王者

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