家なき子レミ

アニメ「家なき子レミ」について

『家なき子レミ』は、1996年9月1日から1997年3月23日まで放送されたテレビアニメで、日本アニメーションが制作を担当しました。この作品は、フジテレビ系列の「世界名作劇場」シリーズの第23作目であり、地上波でのテレビシリーズとしては最後の作品となっています。

概要

原作はフランスの作家エクトール・アンリ・マロによる小説『家なき子』で、物語は捨て子の少女レミがさまざまな困難に立ち向かいながら成長し、愛や絆を見つける様子を描いています。『家なき子レミ』は、従来のアニメ作品では用いられていたセル画とフィルム撮影の手法で製作された最後の作品でもあります。

前作『名犬ラッシー』の打ち切りにより急遽企画されたため、このシリーズでは初めて年初以外の放送開始となりました。放送開始前には記念番組が放送され、歴代作品の紹介と共に本作品がPRされました。

本作の前半はレミとその育ての父ヴィタリスとの旅の様子が描かれており、後半ではヴィタリスの死を受けたレミが新たな生活を始め、ガスパールの家で出会ったマチアとの恋物語が展開されます。原作においては男子の主人公が女性に設定され、物語の後半は恋愛劇が中心になっています。

あらすじ

物語の主人公、レミ・バルブランは貧しい家庭で母・アンヌと妹・ナナと一緒に幸せに暮らしていました。しかし、父が重傷を負って帰ってきたことがきっかけで、レミは自分が捨て子であるという秘密を知ることになります。家族と生きるために困難な選択を迫られる中で、彼女はヴィタリスという旅芸人に救われ、一緒に旅をすることになります。彼との間には強い絆が生まれ、レミは母を探す旅に出かける決意を固めますが、途中でヴィタリスが亡くなり、彼女は新たな生活へと進んで行きます。

登場人物

レミ・バルブラン

声：堀江美都子。物語の主人公で、幼少時に道端に捨てられ、バルブラン家に引き取られる。歌が得意で、旅を通じて成長して行く。

ヴィタリス

声：山野史人。レミを助け、旅を共にする団長。彼がレミに教えた教訓は、彼女の人生に大きな影響を与える。

ガスパールとその家族

ガスパールは極悪人で、レミを拉致しようと企てる。彼の家族は、物語の中で何度も登場し、レミとの関わりが描かれる。

テーマソング

オープニングテーマ「愛について」はさだまさしが制作し、作品の持つ壮大なテーマを歌い上げています。また、エンディングテーマ「しあわせの予感」はYoucaが担当しており、物語にぴったりな優しい印象の楽曲です。

映像と放送

『家なき子レミ』は全23話構成で、各話の中でもレミの成長と冒険が描かれています。視聴者は彼女の苦悩や友情、愛を通じて感情移入し、心を打たれる作品となりました。

最後に

このアニメは、困難な状況の中でも希望を持ち続けるレミの姿が、多くの人々に感動を与えました。『家なき子レミ』は、視聴者に愛や絆の大切さを再認識させる素晴らしい作品として、今でも多くの人に愛されています。

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