家族の庭

『家族の庭』（原題: Another Year）は、2010年に公開されたイギリスのドラマ映画で、マイク・リーが監督と脚本を務めました。ジム・ブロードベント、レスリー・マンヴィル、ルース・シーンら実力派俳優が出演し、日常に潜む喜びと悲しみを繊細に描き出しています。

あらすじ

物語の中心となるのは、地質学者のトム（ジム・ブロードベント）と、医学カウンセラーのジェリー（ルース・シーン）という、誰もが羨むような仲睦まじい夫婦です。彼らは30歳になる息子にも恵まれ、穏やかで充実した日々を送っています。ある夜、ジェリーは同僚のメアリー（レスリー・マンヴィル）を夕食に招待しますが、メアリーは酒に酔い、自身の不遇な境遇を嘆き始めます。この出来事をきっかけに、夫婦の周りの人々の孤独や心の傷が浮き彫りになっていきます。映画は、夫婦の日常を軸に、彼らの周囲の人々の人間関係や感情を深く掘り下げて描いています。

キャスト

レスリー・マンヴィル
ジム・ブロードベント
ルース・シーン
ピーター・ワイト
オリヴァー・モルトマン
デイヴィッド・ブラッドリー
カリーナ・フェルナンデス
マーティン・サヴェッジ
ミシェル・オースティン
フィリップ・デイヴィス
スチュワート・マッカリー
イメルダ・スタウントン
ラルフ・アイネソン

製作

当初はマイク・リー監督と長年タッグを組んでいたサイモン・チャニング＝ウィリアムズが製作を担当する予定でしたが、彼の急逝により、ジョージナ・ロウが製作を務めることになりました。制作はティン・マン・フィルムズが主導し、テレビチャンネルのフィルム4とフォーカス・フィーチャーズが共同で制作に参加しました。また、UKフィルム・カウンシルから120万ポンドの出資を受けています。製作費は800万ドルと、マイク・リー監督の作品の中では比較的低予算で製作されたことが語られています。

評価

本作は、批評家から非常に高い評価を受けました。映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、156件のレビューのうち92%が高評価で、10点満点中8.2点という高得点を獲得しています。第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門ではパルムドールを争いましたが、受賞には至りませんでした。しかし、映画業界誌『スクリーン・インターナショナル』では、4点満点で平均3.4点という高評価を得ています。本作は、登場人物たちの感情の機微を丁寧に捉えた演出と、実力派俳優たちの繊細な演技が高く評価されています。

受賞とノミネート

第83回アカデミー賞 脚本賞ノミネート

外部リンク

公式ウェブサイト（英語）
家族の庭 - allcinema
家族の庭 - KINENOTE
オールムービーのURLを記載します'>Another Year - オールムービー（英語）
* IMDbのURLを記載します'>Another Year - IMDb（英語）

もう一度検索