富士学苑中学校・高等学校

富士学苑中学校・高等学校：歴史と伝統、そして未来へ

富士学苑中学校・高等学校は、山梨県富士吉田市に位置する私立の中高一貫校です。1957年、山田秀峰氏によって富士商業学校として創立された歴史ある学校で、現在は「FUJIGAKU」の愛称で親しまれています。

当初は商業学校としてスタートしましたが、1963年には普通科を設置。この時、校名を富士学苑高等学校と改称し、新たな発展の礎を築きました。その後、幾度かの増改築を経て、現代的な設備を備えた校舎が完成。図書館やコンピューター館、体育館、音楽室、さらには生徒たちが自由に過ごせる談笑スペースなど、学習環境の充実には目覚ましいものがあります。

1980年代には、鳴沢グラウンドの整備や夜間照明設備の設置、屋内練習場の完成など、部活動の強化にも力を入れてきました。また、韓国やオーストラリアの高校と姉妹校を締結するなど、国際交流にも積極的な姿勢を見せています。2000年には特別進学棟が完成し、さらに学習環境の充実を図りました。

2003年には全校舎の耐震工事が完了し、安全面にも配慮。2010年には中学校が開校し、完全な中高一貫教育体制が整いました。

教育課程とコース

中学校は普通科のみですが、高等学校は、生徒の進路目標に合わせた多様なコースが用意されています。

特別進学コースA: 国立大学進学を目指す生徒のためのコース
特別進学コースS: 私立大学進学を目指す生徒のためのコース
総合進学コース: 大学、短期大学、専門学校など幅広い進路を目指す生徒のためのコース
キャリア実践コース: 就職を目指す生徒のためのコース

それぞれのコースで、生徒の進路目標に沿ったきめ細やかな指導が行われています。

強豪部活動

富士学苑は、全国レベルで活躍する強豪部活動を擁していることでも知られています。特に女子バスケットボール部はインターハイやウインターカップの常連校であり、数々の輝かしい成績を残しています。

女子柔道部は、2019年には高校団体3冠（全国高校選手権、金鷲旗、インターハイ）という快挙を達成。世界ジュニア選手権で優勝した選手も輩出するなど、その実力は折り紙付きです。

硬式野球部は、夏の甲子園山梨大会で4度も決勝に進出するなど、甲子園出場を目指し、常に高いレベルで戦いを繰り広げています。

文化部では、県内高校で初となるジャズクラブを設立。浅草JAZZコンテストなどにも参加し、活躍しています。

体罰問題への取り組み

近年、一部部活動において体罰問題が発生しました。学校側は、体罰を厳しく取り締まり、再発防止に努めています。監督の解任や停職処分などの厳格な対応を行うとともに、透明性を高めるため、練習風景の保護者への公開なども行っています。

まとめ

富士学苑中学校・高等学校は、歴史と伝統を誇り、現代的な設備と充実した教育課程、そして全国レベルの強豪部活動を擁する学校です。生徒一人ひとりの進路目標に合わせたきめ細やかな指導と、安全で安心できる学習環境を提供することにより、生徒の成長をサポートしています。体罰問題への対応にも真摯に取り組み、信頼回復に努めています。これからも地域社会に貢献できる人材育成を目指し、発展を続けていくことでしょう。

もう一度検索